FFT Dynamic Point - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語


ライブラリ

AI エンジン/DSP/Window IO

説明

このブロックは、AI エンジンをターゲットとするダイナミック ポイント FFT をインプリメントし、異なる入力データ ウィンドウにおける異なる長さの FFT の実行をサポートします。各ウィンドウの前に、そのウィンドウのランタイム パラメーターを指定する 256 ビット ヘッダーを先行させる必要があります。ヘッダーのフォーマットは、次のとおりです。

図 1. ヘッダーのフォーマット
表 1. ヘッダーのフォーマット
インデックス フィールド名 説明
1 [Direction]
  • 0 = 逆方向 FFT
  • 1= 順方向 FFT
2 [Point size (radix 2 stages)] 2 のべき乗として指定されたポイント サイズ。たとえば、値 '5' は、ポイント サイズ '32' を指定します。
3 [Reserved] 予約済み
4 [Status (output only)]
  • 0 = 有効なポイント サイズ
  • 1 = 無効なポイント サイズ

ヘッダー フォーマットの例

cint16 型の 32 ポイント サイズ FFT をインプリメントするには、次に示すフォーマットのヘッダーを入力データ ウィンドウの前に挿入します。



例 (ダイナミック ポイント FFT への入力)

cint32 型の異なるサイズ (例: 64、32、および 128) の FFT をインプリメントするには、入力のフォーマットは次のようになります。

[1 complex(6,0) 0 0 ones(1,64) 1 complex(5,0) 0 0 ones(1,32) 1 7 0 0 ones(1,128)]  

パラメーター

[Main]
[Input data type]/[Output data type]:
  • ダイナミック ポイント FFT の個々のデータ サンプル入力/出力のデータ型を指定します。サポートされるデータ型は、cint16cint32、および cfloat です。
[FFT Maximum Size]:
  • ダイナミック ポイント FFT によってサポートされる最大 FFT サイズを指定します。異なる入力データ ウィンドウで異なる長さの FFT を実行できます。2 のべき乗にする必要があり、最小値は 16 です。ライブラリ エレメントによってサポートされる最大値は 65536 です。
[Input Window Size]:
  • 入力ウィンドウのサンプル数を指定します (ヘッダーを除く)。有効な値は 81024 で、デフォルト値は 64 です。
[Scale Output down by 2^]:
  • 出力の前に FIR 項の累算に適用される 2 のべき乗のシフト ダウンを指定します。有効な値は 061 です。
[Advanced]
[Target Output Throughput (MSPS)]:
  • DDS 関数の出力サンプリング レートを MSPS (メガサンプル/秒) で指定します。有効な値は 11000 で、デフォルト値は 200 です。
[Specify the Number of Cascade Stages]:
  • このオプションがオフの場合、指定の入力サンプリング レートを最高にする FFT 設定がツールにより決定されます。このオプションをオンにすると、演算を分割する AI エンジン プロセッサの数を指定する Number of cascade stages を指定できます。リソースよりもパフォーマンスを高くすることが優先されますが、指定の入力サンプリング レート制約を満たすことができるとは限りません。有効な値は 19 です。