Model Composer が Vivado Design Suite の一部としてインストールされている場合、Model Composer で Vivado と共にインストールされているすべてのザイリンクス開発ボードにアクセスできます。
ザイリンクス パートナーのボードも利用でき、ボードを定義するボード インターフェイス ファイル (board.xml) をパートナーのウェブサイトからダウンロードして、Vivado Design Suite の一部としてインストールできます。 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: システム レベル デザイン入力』 (UG895) の付録 A に説明されているように、カスタム ボード インターフェイス ファイルを作成することもできます。パートナーのボードおよびカスタム ボードは、Vivado と Model Composer の両方でリポジトリに追加する必要があります。
Vivado Design Suite でボードを使用するための手順は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: システム レベル デザイン入力』 (UG895) の「Vivado Design Suite プラットフォーム プラットフォームボード フローの使用」を参照してください。Vivado Design Suite では、ザイリンクス ターゲット デザイン プラットフォーム ボード (TDP) またはボード リポジトリに追加されたユーザー指定のボードを使用してプロジェクトを作成できます。特定のボードを選択すると、Vivado ツールにボードに関する情報が表示され、IP カスタマイズおよび IP インテグレーター デザインで追加の設計アシスタンスを使用できるようになります。
パートナー ボードまたはカスタム ボードを使用できるように Model Composer を設定するには、MATLAB を起動したときに実行される MATLAB® の startup.m ファイルにコマンドを追加する必要があります。
Model Compsoer で Simulink® モデルにボードを使用できるようにするには、次の手順に従います。
-
MATLAB コマンド ラインで
which startup.m
を実行し、MATLAB インストール ディレクトリに既に startup.m ファイルがあるかどうか確認します。which startup.m
コマンドは、MATLAB の検索パスにあるすべてのフォルダーで startup.m ファイルを検索します。startup.m ファイルが検索パスにあれば、which startup.m
でそのファイルのフル パスが表示されます。 - 次のように作業を続けます。
-
MATLAB インストール ディレクトリに
startup.m ファイルがある場合は、コマンド ラインに
edit startup.m
を入力し、startup.m ファイルを開きます。または
- MATLAB インストール ディレクトリに startup.m ファイルがない場合は、MATLAB の検索パス内のフォルダーに startup.m ファイルを作成し、それを開きます。
path
コマンドを実行すると、検索にあるフォルダーがリストされます。 -
MATLAB インストール ディレクトリに
startup.m ファイルがある場合は、コマンド ラインに
-
startup.m ファイルに次のコマンドを入力します。
addpath([getenv('XILINX_VIVADO') '/scripts/sysgen/matlab']); xilinx.environment.setBoardFileRepos({'<path1>', '<path2>', '...'}];
addpath
コマンドは、setBoardFileRepos
ユーティリティのディレクトリを指定し、setBoardFileRepos
は MATLAB をボード インターフェイス ファイルのディレクトリにポイントします。<path>
には、ボード インターフェイス ファイル (board.xml) および board.xml ファイルで参照される part0_pins.xml や preset.xml などのファイルを含むディレクトリへのパスを指定します。また、<path>
には個別のボード インターフェイス ファイルが保存されている複数のサブディレクトリを含むディレクトリを指定することもできます。次に例を示します。
addpath([[getenv('XILINX_VIVADO')] '/scripts/sysgen/matlab']); xilinx.environment.setBoardFileRepos({'C:/Data/userBoards', 'C:/Data/otherBoards'});
- startup.m ファイル (MATLAB の検索パスにあるディレクトリ内) を閉じ、Model Composer を閉じます。
Model Composer を開くと、Model Composer デザインでパートナー ボードまたはカスタム ボードがターゲット ボード (およびターゲットのザイリンクス デバイス) として使用できるようになっています。
Model Composer で使用可能なパートナー ボードおよびカスタム ボードを確認するには、MATLAB コマンド ウィンドウに次のコマンドを入力します。
xilinx.environment.getBoardFiles
コマンド ウィンドウにボード インターフェイス ファイルのリストが表示されます。
>> xilinx.environment.getBoardFiles
ans =
'C:\Data\usrBrds\arty\C.0\board.xml'
'C:\Data\usrBrds\basys3\C.0\board.xml'
'C:\Data\usrBrds\cmod_a7\B.0\board.xml'
'C:\Data\usrBrds\genesys2\H\board.xml'
または、 Simulink® モデルを開き、モデルの System Generator トークンをダブルクリックしても、Model Composer で使用可能なパートナー ボードおよびカスタム ボードを確認できます。追加されたボードは System Generator トークンのプロパティ ダイアログ ボックスの Board にリストされます。
ボード リポジトリにボードを追加するには、startup.m ファイルで xilinx.environment.setBoardFileRepos
行を変更し、新しいボード インターフェイス ファイル (board.xml) のディレクトリを指定します。ボード インターフェイス ファイルが xilinx.environment.setBoardFileRepos
で既に指定されているフォルダーのサブディレクトリにある場合、その新しいボード ファイルは次回 Model Composer を開いたときに使用可能になり、startup.m ファイルを変更する必要はありません。