ザイリンクス Slice ブロックは、入力データからビットのシーケンスを切り取って新しいデータ値を作成します。この値は、ブロックからの出力として表されます。出力のデータ型は、2 進小数点が 0 にある符号なしになります。
このブロックは、ビットのシーケンスを指定するためのメカニズムをいくつか提供します。入力の型がパラメーター設定の時点で分かっている場合は、いくつかあるメカニズムを試しても機能的なメリットは得られません。ただし、入力データの幅や 2 進小数点の位置が変わるようなデザインで Slice ブロックを使用する場合は、複数あるメカニズムを試すのは有用です。このブロックは、常に入力の最上位ビットのみを抽出する、積分ビットのみを抽出する、または最初の 3 つの分数ビットのみを抽出するなどのように設定できます。次の図に、入力の上位 16 ビットと下位 8 ビット以外をすべて抽出する方法を示します。
図 1. 上位 16 ビットと下位 8 ビット以外を抽出
ブロック パラメーター
Simulink® モデルでブロックのアイコンをダブルクリックすると、[Block Parameters] ダイアログ ボックスが開きます。
このブロック特定のパラメーターは、次のとおりです。
- Width of slice (Number of bits)
- 抽出するビット数を指定します。
- Boolean output
- シングル ビットのスライスの型がブール型である必要があるかどうかを指定します。
- Specify range as
- [Two bit locations]、[Upper bit location + width]、[Lower bit location + width] の選択肢があります。スライスの両端のビット位置を指定するか、一方の端とスライスに取り込むビット数を指定します。
- Offset of top bit
- LSB、MSB、または 2 進小数点から終わりのビット位置のオフセットを指定します。
- Offset of bottom bit
- LSB、MSB、または 2 進小数点から終わりのビット位置のオフセットを指定します。
- Relative to
- スライスのトップまたはボトムの最下位ビット (MSB)、最下位ビット (LSB)、2 進小数点に相対したビット スライス位置を指定します。
このブロックで使用されるその他のパラメーターについては、[Block Parameters] ダイアログ ボックスの共通オプション を参照してください。