Vitis Model Composer Hub を使用した AI エンジンのコード生成 - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語

Model Composer では、AI エンジン ブロックセット ライブラリからのブロックを含むサブシステムから AI エンジン コード (データフロー グラフ) が自動的に生成されます。Model Composer の AI エンジン モデルには、Vitis Model Composer Hub ブロックを追加して、AI エンジン出力のコンパイルおよび生成を設定する必要があります。ライブラリからのブロックを使用してデザインを下位表現にコンパイルすることをサポートする Hub ブロックで使用可能なターゲットに加え、AI エンジン コンパイル ターゲットもサポートされます。

このセクションでは、Model Composer からのグラフ コード生成についてのみ説明します。生成された AI エンジン コードの実行および検証については、AI エンジン コアの検証 を参照してください。

次の図に、Hub ブロックと AI エンジン コンパイル ターゲットを選択した場合の Block Parameters ダイアログ ボックスを示します。

図 1. Model Composer Hub のパラメーター

ライブラリから Hub ブロックを追加し、AI エンジン サブシステムを上の図に示すように設定します。デザインへの Model Composer Hub ブロックの追加および関連機能の詳細は、Vitis Model Composer Hub を参照してください。Subsystem name には最上位サブシステム モジュール名を指定します。

Compiler Options 編集ボタンを使用して、AI エンジン コンパイラ オプションのセル アレイを指定できます。これにより、コンパイラ デバッグ オプション、実行ターゲット オプション、ファイル オプションなどを制御できます。次に例を示します。
  • デバッグ オプションのログ レベルを制御するには、Compiler Options{'--log-level=5'} と入力します。
  • ダウンストリーム AI エンジン フローのスタック サイズまたはヒープ サイズに関連する問題がある場合は、Compiler options フィールドに --stacksize=<int> および --heapsize=<int> を追加してサイズを増加できます。
Code directory ([Hardware] タブで指定)、Subsystem name、および Target Hardware を指定したら、Generate をクリックしてデータフロー グラフを作成します。
重要: Create testbench をオンにすると、入力および出力のテスト データを記録できます。さらに Run AIE Simulation をオンにして、データフロー グラフを検証することもできます。詳細は、AI エンジン コアの検証 を参照してください。

Generate タブの Generate ボタンをクリックすると、コード生成が開始します。

コード生成プロセスが開始すると、インポートされたカーネル/グラフ コードがコンパイル済みであるかどうかによって、Progress ウィンドウが表示されます。Simulink シミュレーション中にデザインがコンパイルされている場合は、このウィンドウが表示されないことがあります。Model Composer では、コード生成の進捗状況は Progress ウィンドウに表示されます。

Vitis Model Composer でコード生成が完了すると、次の図に示すように、Progress ウィンドウに Done code generation というメッセージが表示されます。

図 2. コード生成が完了したことを示すメッセージ
ヒント: Model Composer では、コードを生成するたびに Simulink シミュレーションが実行されます。シミュレーションを手動で実行するか、Generate をクリックすると、一連の DRC が実行されてサブシステムが検証されます。DRC 検証でエラーが検出された場合、Model Composer で該当するエラーが返され、コード生成プロセスが停止します。