System Generator トークンのパラメーター値を取得および設定するために使用します。どちらの関数も Simulink の get_param
および set_param
コマンドに似ており、Simulink 関数の代わりに System Generator トークンを使用する必要があります。
構文
[value1, value2, ...] = xlgetparam(sysgenblock, param1, param2, ...)
xlsetparam(sysgenblock, param1, value1, param2, value2, ...)
説明
System Generator トークンがほかのブロックと大きく異なるのは、System Generator トークンのインスタンスに複数のパラメーター セットが格納されている点です。格納されているパラメーター セットは、System Generator トークンで使用可能な別のコンパイル ターゲットに対応しています。'compilation'
パラメーターは、System Generator トークンに格納されている異なるコンパイル ターゲットを切り替えるためのスイッチです。特定のコンパイル タイプに関連付けられているパラメーターを取得または設定するには、xlsetparam
を使用して 'compilation'
パラメーターを正しいコンパイル ターゲットに変更してから、値を取得または設定する必要があります。
[value1, value2, ...] = xlgetparam(sysgenblock, param1, param2, ...)
xlgetparam
の最初の入力引数には、System Generator トークンへのハンドルを指定する必要があります。その後に続く引数は、パラメーター名を指定します。返される出力は、入力パラメーター数の配列です。指定したパラメーターが存在しない場合、xlgetparam
の戻り値は空になります。現在のコンパイル ターゲットのすべてのパラメーターを取得するには、xlgetparams
関数を使用します。
xlsetparam(sysgenblock, param1, value1, param2, value2, ...)
xlsetparam
関数でも、最初の引数には System Generator トークンへのハンドルを指定します。その後に続く引数は、パラメーター名とパラメーター値をペアで指定する必要があります。
コンパイル パラメーターの指定
System Generator トークンの 'compilation'
パラメーターは、'HDL Netlist'
または 'IP Catalog'
などのコンパイル タイプを指定します。前述のとおり、コンパイル タイプを変更すると、System Generator トークンでそのコンパイル タイプに選択されたすべてのオプションが記憶されます。たとえば、'HDL Netlist'
を選択した場合、対応するターゲット ディレクトリは 'hdl_dir'
に設定されますが、'IP Catalog'
を選択した場合、ターゲット ディレクトリは 'ip_cat_dir'
などの別の場所に設定されます。コンパイル タイプを変更すると、System Generator トークンで、そのコンパイル タイプに選択されたすべてのオプションが適用されます。コンパイル タイプを初めて選択した場合は、System Generator トークンの残りのオプションにはデフォルト値が使用されます。
xlsetparam を使用して System Generator トークンのコンパイル タイプを設定する場合、パラメーターを設定する順序が重要になるため、上記の動作に注意してください。ブロックの 'compilation'
タイプを設定してから、ほかのパラメーターを設定するようにしてください。
xlsetparam
を使用して 'compilation'
パラメーターを設定する場合は、それがコマンドに設定されている唯一のパラメーターである必要があります。たとえば、次のように設定することはできません。
xlsetparam(sysgenblock,'compilation','HDL Netlist', 'synthesis_tool', 'Vivado synthesis')
例
例 1: HDL ネットリストに使用する合成ツールの変更。
xlsetparam(sysgenblock, 'compilation', 'HDL Netlist');
xlsetparam(sysgenblock, 'synthesis_tool', 'Vivado synthesis')
最初の xlsetparam
は、コンパイル ターゲットを 'HDL Netlist'
に設定するために使用します。2 番目の xlsetparam
は、合成ツールを 'Vivado synthesis'
に変更するために使用します。
例 2: デバイス ファミリおよびパーツ情報の取得。
[fam,part]=xlgetparam(sysgenblock,'xilinxfamily','part')
fam =
Virtex2
part =
xc2v1000