タイミング違反のトラブルシューティングには、次が推奨されます。
- インプリメンテーション後の解析よりも合成後の解析の方が、タイミング解析のイテレーションを短時間で実行できます。
- Vivado 合成プロセス中のロジック最適化後、統合されたロジックに関する情報は Vivado データベースには保存されません。統合および共有されているロジックがあると、Vivado タイミング パスから Simulink モデルに正確にクロスプローブするのが困難になる場合があります。このため、統合および共有されているロジックを制御するには、カスタム Vivado 合成ストラテジを作成することをお勧めします。
Vivado でのカスタム合成ストラテジの作成方法は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893) のこのセクションを参照してください。
統合および共有されたロジックを Vivado IDE で制御するには、デフォルトの Vivado 合成ストラテジに次の変更を加えます。
-
Vivado IDE で次の合成オプションを設定します。
- 合成オプション
-keep_equivalent_registers
を選択します。 - 合成オプションで
-resource_sharing
をoff
に設定します。
- 合成オプション
- 新しい合成ストラテジを保存して Vivado IDE を終了します。
- Model Composer でデザインを生成する前に、System Generator トークンのダイアログ ボックスで Synthesis strategy でカスタム合成ストラテジ ([Custom for timing analysis]) を選択します。
図 1. [Synthesis strategy] に [Custom for timing analysis] を選択