タイミング違反のトラブルシューティングに関する推奨事項 - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語

タイミング違反のトラブルシューティングには、次が推奨されます。

  • インプリメンテーション後の解析よりも合成後の解析の方が、タイミング解析のイテレーションを短時間で実行できます。
  • Vivado 合成プロセス中のロジック最適化後、統合されたロジックに関する情報は Vivado データベースには保存されません。統合および共有されているロジックがあると、Vivado タイミング パスから Simulink モデルに正確にクロスプローブするのが困難になる場合があります。このため、統合および共有されているロジックを制御するには、カスタム Vivado 合成ストラテジを作成することをお勧めします。

Vivado でのカスタム合成ストラテジの作成方法は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893)このセクションを参照してください。

統合および共有されたロジックを Vivado IDE で制御するには、デフォルトの Vivado 合成ストラテジに次の変更を加えます。

  1. Vivado IDE で次の合成オプションを設定します。
    • 合成オプション -keep_equivalent_registers を選択します。
    • 合成オプションで -resource_sharingoff に設定します。
  2. 新しい合成ストラテジを保存して Vivado IDE を終了します。
  3. Model Composer でデザインを生成する前に、System Generator トークンのダイアログ ボックスで Synthesis strategy でカスタム合成ストラテジ ([Custom for timing analysis]) を選択します。
図 1. [Synthesis strategy] に [Custom for timing analysis] を選択