定義済みのテンプレートを使用しない場合は、各ページでオプションを選択できます。これらのオプションを使用し、デザイン ニーズに基づいて MicroBlaze プロセッサを調整できます。オプションの上にカーソルを置くと、そのオプションを説明するツール ヒントが表示されます。次に、これらのオプションについて説明します。
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Select implementation optimization: オプションは次のとおりです。
- PERFORMANCE: 5 段パイプラインを使用して演算パフォーマンスを最適化するインプリメンテーションを選択します。
- AREA: 3 段パイプラインを使用し、命令スループットを小さくてエリアを最適化するインプリメンテーションを選択します。
- FREQUENCY: 8 段パイプラインを使用して MicroBlaze の周波数を最適化するインプリメンテーションを選択します。
推奨: Artix-7 や Spartan-7 デバイスのようなリソースに制限のあるアーキテクチャの場合は、[AREA] に設定することをお勧めします。システム周波数ターゲットを達成するには、特にキャッシュ ベースの外部メモリ、MMU、または大型 LMB メモリを使用する場合は、[FREQUENCY] に設定することをお勧めします。ただし、パフォーマンスが重要な場合は、追加のクロック サイクルを必要とする命令もあるので、[AREA] または [FREQUENCY] には設定しないでください。注記: メモリ管理ユニット (MMU)、分岐先キャッシュ、命令キャッシュ ストリーム、命令キャッシュ ビクティム、データ キャッシュ ビクティム、および ACE (AXI Coherency Extension) は、エリア最適化と共に使用することはできません。 -
Enable MicroBlaze Debug Module Interface: Xilinx® System Debugger (XSDB) を使用してプログラムをダウンロードおよびデバッグできるようにデバッグをイネーブルにします。 推奨: リソースが限られていない場合は、常にデバッグをイネーブルにすることをお勧めします。
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Use Instruction and Data Caches: MicoBlaze にオプションの命令およびデータ キャッシュを使用すると、LMB アドレス範囲外にあるコードを実行する際のパフォーマンスを改善できます。
キャッシュには、次の機能があります。
- 直接マップ (1 ウェイ アソシエイティブ)
- キャッシュ可能メモリ アドレス範囲を選択可能
- 設定可能キャッシュ サイズ
- AXI4 インターフェイス (M_AXI_IC および M_AXI_DC) を介したキャッシュ
- 4、8、16 ワードのキャッシュ ラインを使用可能
- MSR のビット使用してキャッシュのオン/オフを制御
- 命令キャッシュ ラインを無効化、クリア、またはフラッシュするオプションの WIC および WDC 命令
- オプションの命令キャッシュ ストリーム バッファーで命令を投機的にプリフェッチすることによりパフォーマンスを改善
- オプションのビクティム キャッシュで追い出されたキャッシュ ライン データを保存してパフォーマンスを改善
- オプションのパリティ保護で、ブロック RAM ビット エラーが検出された場合にキャッシュ ラインを無効化
- オプションでデータ幅を 32 ビットにするか、キャッシュ ライン全体にするか、または 512 ビットにするかを選択
外部メモリを使用する際にキャッシュをアクティブにすると、リソース使用量を削減するために小さいキャッシュ サイズを選択する必要がある場合でも、パフォーマンスが大きく改善されます。
- Enable Exceptions: 例外サポートのある OS を使用する場合、またはスタンドアロン プログラムで例外ハンドラーを明示的に追加する場合に、例外をイネーブルにします。
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Use Memory Management: Linux などの OS を使用する場合に、メモリ保護付き仮想メモリをサポートするメモリ管理ユニット (MMU) をイネーブルにします。注記: エリア最適化またはスタック保護をイネーブルにした場合、メモリ管理ユニット (MMU) は使用できません。
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Enable Discrete Ports: 次の目的で使用される MicroBlaze インスタンスのディスクリート ポートをイネーブルにします。
- ソフトウェア ブレーク (
Ext_BRK
、Ext_NM_BRK
) の生成 - プロセッサのスリープおよびウェークアップ (
Sleep
、Hibernate
、Suspend
、Wakeup
、Dbg_Wakeup
) の管理 - デバッグ イベント (
Debug_Stop
、MB_Halted
) の処理 - フォールト トレランス (
MB_Error
) を使用する場合にエラー信号を出力 - プロセッサの一時停止 (
Pause
、Pause_Ack
、Dbg_Continue
) - リセット モード (
Reset_Mode
) の設定
- ソフトウェア ブレーク (