MicroBlaze プロセッサのクロス トリガー機能 - 2022.1 日本語

MicroBlaze プロセッサ エンベデッド デザイン ユーザー ガイド (UG1579)

Document ID
UG1579
Release Date
2022-06-01
Version
2022.1 日本語

基本デバッグでは、クロス トリガーは DBG_STOP および MB_Halted の 2 つの信号でサポートされます。

  • DBG_STOP 入力を 1 にすると、MicroBlaze は数命令後に停止します。XSDB で MicroBlaze がしたことが検出され、停止した箇所が示されます。この信号は、ILA (Integrated Logic Analyzer) のトリガーなどの外部イベントで MicroBlaze プロセッサを停止させるために使用できます。
  • ブレークポイントやウォッチポイントに到達した後、停止 XSDB コマンドの後、または MB_Halted 入力がセットされたときなど、MicroBlaze プロセッサが停止すると、DBG_STOP 出力信号が 1 に設定されます。

    XSDB コマンドで MicroBlaze の実行が再開されると、出力はクリアされます。

    重要: DBG_STOP および MB_Halted ピンは非表示になっています。これらのピンを表示するには、MicroBlaze Configuration ウィザードの Welcome ページで Enable Discrete Ports をオンにする必要があります。

MB_Halted 信号は、ILA (Integrated Logic Analyzer) をトリガーするか、DBG_STOP 入力に接続してマルチプロセッサ システムのほかの MicroBlaze コアを停止するのに使用できます。次の図に、ディスクリート ポートおよび [Enable Discrete Ports] チェック ボックスを示します。

図 1. [Enable Discrete Ports] オプション

拡張デバッグでは、クロス トリガーは MDM と共に使用するとサポートされます。MDM には、接続されたすべてのプロセッサ間のプログラマブル クロス トリガーと、外部トリガー入力および出力が含まれます。詳細は、 『MicroBlaze Debug Module (MDM) LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG115) を参照してください。

拡張デバッグをイネーブルにするには、次の図に示すように、MicroBlaze Configuration ウィザードの [Debug] ページで [MicroBlaze Debug Module Interface] を [EXTENDED] に設定します。

MicroBlaze では、8 個までのクロス トリガー操作を処理できます。クロス トリガー操作は、デバッグ バスを使用して接続された対応する MDM クロス トリガー出力により生成されます。

図 2. MicroBlaze の拡張デバッグをイネーブル

[Extended Debug] オプションは、次の図に示すように、MicroBlaze プロセッサのブロック オートメーションを実行する際にも設定できます。

図 3. ブロック オートメーションで拡張デバッグを設定

MicroBlaze Debug Module (MDM) の [Re-customize IP] ダイアログ ボックスを開くには、MDM インスタンスをダブルクリックします (図 1 を参照)。次の図に示すように、[Re-customize IP] ダイアログ ボックスで Enable Cross Trigger をオンにします。

図 4. MDM の [Enable Cross Trigger] チェック ボックス

最大で 4 つの外部トリガー入力と外部トリガー出力を選択できます。オンにすると、次の図に示すように、ブロック デザインがアップデートされて MDM の詳細が表示されます。

図 5. クロス トリガーをイネーブルにした後のブロック デザインの MDM

次に、コネクション オートメーションを実行してクロス トリガー信号を ILA に接続します。

図 6. TRIG_IN_0 インターフェイス ピンの ILA への接続

次の図に示すように [Run Connection Automation] ダイアログ ボックスで TRIG_IN_0/TRIG_OUT_0 両方の設定を Auto のままにすると、新しい ILA がインスタンシエートされ、MDM の TRIG_IN_0/TRIG_OUT_0 信号が System ILA の対応するピンに接続されます。

図 7. [Run Connection Automation] ダイアログ ボックス

次の図に、結果のブロック デザインを示します。

図 8. ILA にクロス トリガー ピンを接続した後のブロック デザイン