ザイリンクスのデバイス ファミリには、非常に高性能なシリアル I/O を使用するマルチギガビット トランシーバー (MGT) が内蔵されているファミリがあります。通常、トランシーバーは PCS、PMA、および終端に対して個別の電源を使用します。
7 シリーズの GT と XPE 内で入力する設定については、 『7 シリーズ FPGA GTX/GTH トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG476) および 『7 シリーズ FPGA GTP トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG482) を参照してください。
データ入力をシンプルにするため、ドロップダウン リストが提供されています。これを使用してパラメーターを選択、または必要な値を入力します。次の図に、Kintex-7 XC7K325T デザインの例を示します。シート上部にある表には、デザインの消費電力と電流の値がレポートされます。各電源のデバイス リーク電流値は、[Summary] シートにレポートされます。
7 シリーズ デバイスの XPE では Transceiver Configuration ウィザードが提供されているため、トランシーバーの正確な消費電力の見積もりに必要となる重要なパラメーターを即座に入力できます。このウィザードを使用してトランシーバーのシートに情報を入力する具体的な方法は、[Transceiver Configuration] ウィザードの使用を参照してください。
XPE は、すべての関連する回路、チャネル間で共有されるリソース、I/O バッファー、基準クロック回路などを含む各チャネルの消費電力を計算します。このため、使用しているトランシーバー リソースを定義するために、別のシート ([Clock] シートや [I/O Power] シート) にリソース使用率を入力する必要はありません。
XPE は、アーキテクチャ固有の方法でトランシーバー情報を表示します。GTP/GTX_DUAL の項目に 2 (または 2 の倍数チャネル) を入力すると、これらのチャネルは最小数のデュアルを使用すると想定します。同様に、GTHE1 と GTXE2 の 4 チャネルが共通の回路を共有する場合、XPE は各ラインで最小数のクワッドを使用すると想定します。1 つのクワッドから 2 チャネルを使用し、別のクワッドから 2 チャネルを使用する場合、XPE ではそれらを 2 行で指定します。
トランシーバーのシートの Power Planes フィールドは、デザインで使用される電源プレーンの数を示します。MGT トランシーバーは PMA (物理媒体接続部) に複数のアナログ電源を必要とします。電源プレーンの数はデバイスやパッケージごとに異なります。利用可能な MGT をすべて使用しない場合は、未使用の電源プレーンをグランド接続することでスタティック消費電力が削減されます。
UltraScale および 7 シリーズ/Zynq-7000 SoC の XPE スプレッドシートでは、[GTX Tranceiver Power]、[GTP Tranceiver Power]、[GTH Tranceiver Power]、[GTY Tranceiver Power] シートに [OOB Used] 列があります。OOB 機能は、動作中に物理的な接続が切断される可能性がある場合に PCIe およびその他のプロトコルに対して Out-of Band (OOB) 信号を使用するものです。OOB は、入力側で高速振幅検出、そして対応する出力側ではスケルチを使用してサポートされます。[OOB Used] 列に 「Yes」 が表示されている場合、デザインでこの機能が使用されていることを示します。
XPE では、すべての MGT コンフィギュレーションをサポートしているわけではありません。詳細は、特定のトランシーバー ユーザー ガイドを参照してください。