このオプションは、完成したデザインや IP ブロックをインポートしてデザインをさらに解析する場合に使用します。インポートする .xpe は、ISE Design Suite または Vivado Design Suite で生成したファイルです。
- ISE Design Suite
- .xpe ファイルは、XPower Analyzer または xpwr コマンドの -xpe オプションによって生成されます。この相互運用可能なファイルの生成方法については、XPower Analyzer のヘルプか、または 『コマンド ライン ツール ユーザー ガイド』 (UG628) - ISE ツール用 の xpwr コマンドラインの -xpe オプションの説明を参照してください。
- Vivado Design Suite
- .xpe ファイルは、消費電力レポート ツールまたは report_power Tcl コマンドの -xpe オプションによって生成されます。このファイルを生成する方法は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化』 (UG907) を参照してください。
設計中にデバイスの電源要件を判断して放熱量を見積もるため、ISE Design Suite の Xilinx Power Estimator (XPE) や XPower Analyzer (XPA) など、異なる消費電力見積もりツール間でのデータ交換が可能です。この機能の使用法とユーザー フローの詳細は、『消費電力手法ガイド』 (UG786) を参照してください。このデータ交換機能は、Spartan-6、Virtex-6、 Artix-7、Kintex-7 および Virtex-7 デバイス ファミリで利用できます。このフローの利点および使用モデルについては、Vivado ツールの消費電力解析機能から結果をインポートで説明しています。
このデータをスプレッドシートへインポートする手順は次のとおりです。
- XPE スプレッドシートの [Summary] シートで Import File をクリックします。
- [Import] ダイアログ ボックスで、インポートする .xpe ファイルを参照して選択します。
- (オプション、7 シリーズ デバイスおよび Zynq-7000 SoC のみ) ダイアログ ボックスの [Design Data] セクションで、スプレッドシートに以前入力したデータのいずれかにインポートしたデータを上書きするか、または既存の結果に追加するかのいずれかを選択できます。
- (オプション、7 シリーズ デバイスおよび Zynq-7000 SoC のみ) ダイアログボックスの Advanced Options セクションで、インポート時に含めるデータ (Device Settings、Environment Settings、Voltage Settings、I/O Data、および Activity Rates) を指定します。
注記:
Vivado Design Suite から XPE ファイルをインポートする場合、[Summary] タブの [Implementation] の [Optimization] の値は、7 シリーズ シリーズ デバイスの場合は常に [Default]、UltraScale デバイスの場合は常に [None] に設定されます。Vivado 消費電力レポート ツールで生成されるデータは、Vivado Design Suite 設計フローによって既に消費電力の最適化が適用されていると見なされるため、XPE はインポート データにいかなるデフォルトの最適化も適用しません。
ヒント:
Vivado Design Suite から .xpe ファイルをインポートすると、インポートされたデータは、[Logic] シート、[block RAM] シート、および [DSP] シートに階層的に表示されます。次の図の [Logic] シートの [Name] 列には、親モジュールの行に続いて、(親モジュール内のモジュールを示す) 字下げされた名前の行が表示されます。
図 1. インポートされたデータの階層表示 (7 シリーズ デバイス)