7 シリーズ以降のデバイスの XPE スプレッドシートでは、ザイリンクス デバイスと外部メモリをインターフェイスする際に使用する I/O の情報をこのウィザードを用いて入力できます。このウィザードを使用すると、メモリ インターフェイス I/O に関する情報を XPE スプレッドシートへ簡単に入力できます。
ウィザードを使用してメモリ インターフェイスのコンフィギュレーションを実行する場合は、外部メモリに適用されるザイリンクス デバイスからの各出力ライン ([Data]、[Address]、[Clock] など) が行として [IP_Manager] シートと [I/O] シートに追加されます。また、このウィザードは、[Clock] シートやメモリ インターフェイスの一部であるクロック マネージャー (PLL や MMCM など) のシートと [Logic] シートに行を追加します。物理層、コントローラー層、ユーザー インターフェイス層のインプリメントに使用される標準的なリソースを示す行が追加されます。
重要: Memory Interface Configuration ウィザードはメモリ インターフェイスのすべての規格、またはサポートされる規格のインターフェイス パラメーターすべてに対応しているわけではありません。このウィザードは、一般的なメモリ インターフェイスの規格の多くをサポートしています。特定の規格には、ウィザードによるコンフィギュレーションよりもさらに多くの関連するピンが存在する場合があります。これに対応するためにウィザードの出力を修正したり、[I/O] シートにピンを手動で追加してデータを入力しなければならないことがあります。また、特定のフィールドで選択ができない場合は、フィールド内の選択を手動で上書きできる場合があります。より正確にするには、Vivado で IP を作成して、リソース情報を生成してから、XPE に手動で入力します。
Memory Interface Configuration ウィザードを使用して 7 シリーズ以降のデバイスの [I/O] シートにメモリ インターフェイスの I/O を追加するには、次の手順に従ってください。- 次のいずれかの手順を選択し、Memory Interface Configuration ウィザードを開きます。
該当する I/O シートの Add Memory Interface をクリックします。
または
[IP_Manager] シートで Manage IP をクリックします。
- [IP Manager] ダイアログ ボックスで Create IP をクリックします。
- ダイアログ ボックスの [IP Catalog] で、Memory Interface を選択します。
- ダイアログ ボックスで Create をクリックします。
- [XPE Memory Interface Configuration] ダイアログ ボックスが表示されるので、デザインの 1 つのメモリ インターフェイスについて情報を入力します。
次の図は、UltraScale デバイスのダイアログ ボックスを示しています。
[XPE Memory Interface Configuration] ダイアログ ボックスには、次のフィールドがあります。
- 規格
-
s ウィザードでは、次の規格がサポートされます。
- DDR2
- DDR3
- DDR3L
- DDR4
- QDR2+
- RLDRAM2
- RLDRAM3
- LPDDR2
XPE スプレッドシートには、その他任意の規格のメモリ インターフェイス情報を手動で入力できます。サポート対象の I/O 規格および特定のデバイスにおける制約の一覧は、該当する次のデータシートを参照してください。
- 『Virtex-7 T/XT FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS183)
- 『Kintex-7 FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS182)
- 『Artix-7 FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS181)
- 『Virtex UltraScale FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS893)
- 『Kintex UltraScale FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS892)
- 『Kintex UltraScale+ FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS922)
- 『Virtex UltraScale+ FPGA データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS923) および 『Zynq UltraScale+ MPSoC データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS925)
- [Bank Type]
- 選択するタイプが存在する場合は、適切なバンク タイプを選択します。
- [Mem Config] (UltraScale デバイスのみ)
- 適切なメモリ コンフィギュレーションを選択します。
- [Termination (DQ/S)/Input Termination (DQ/S)]
- DQ (データ) と DQS (データ ストローブ) ピンを指します。HP バンクを使用するメモリ インターフェイスでは、必要に応じて DCI 終端を使用します。HR バンクについては、INTERM_40、INTERM_50、INTERM_60 または外部終端 (入力なし) を選択します。
- [Data Rate]
- メモリ デバイスの目標データ レート値を入力します。
- [Address Width]
- インターフェイスで使用されるアドレス ラインの合計数を示します。この数には、Row、Col、Bank、そして使用されている場合は Rank および CS などのラインが含まれます。
- [Data Width]
- メモリ タイプとデバイスの許容範囲内で、8 単位で増加させた 8 ~ 144 の値がサポートされます。アドレス、データ、および制御信号は、上限値が 144 以下となるように同じ I/O カラム内に配置する必要があります。スタックド シリコン インターコネクト (SSI) テクノロジ デバイスでは、データ幅はこの上限値のために最大 72 に制限されます。
- [Read/Write (%)]
- メモリ インターフェイスが外部メモリの読み出しおよび書き込みに使用される時間のパーセンテージを指定します。合計は 100% またはそれ以下に抑える必要があり、インターフェイスは、100% - (Read% + Write%) の確率でアイドル状態になると想定されます。この値は、Output Enable、Term Disable および IBUF Disable のパーセンテージに反映されます。
- [Number of Interfaces]
- このダイアログ ボックスに現在入力している設定を使用するメモリ インターフェイスの数を入力します。[I/O] シートに外部メモリへの出力が入力されている場合、Interfaces で指定した数が Address、Data、および Clock などの各信号ラインのピン数に反映されます。
- [Add typical link layer logic] (UltraScale デバイスのみ)
- このオプションをオンにすると、特定メモリ インターフェイスのリンク層ロジックのリソースが自動的に入力されます。
- [Module name]
- 生成されたコンフィギュレーションに名前を割り当てることができます。[I/O] シートに複数のコンフィギュレーションが存在する場合、個々のコンフィギュレーションを区別するのに役立ちます。
- このメモリ インターフェイスに関する値を入力し終えたら、Create をクリックします。
ダイアログ ボックスで入力した情報が [I/O] シートの行に追加されます。
- デザインで使用するメモリ インターフェイスごとに [XPE Memory Interface Configuration] ダイアログ ボックスから情報を入力し、Create をクリックします。
Create をクリックするごとに、[I/O] シートに行が追加されます。7 シリーズ デバイスでは、[Other] シートの PHASER ブロックにも行が追加されます。
- デザイン内のすべてのメモリ インターフェイスについての設定が完了したら、Close をクリックして [XPE Memory Interface Configuration] ダイアログ ボックスを閉じます。