次の例で説明する Excel の数式を使用すると、データ入力、スプレッドシートのパラメーター入力、カスタマー レポート作成が容易になります。
- 例 1
- 付属するすべての同期ロードのクロック周波数を 1 箇所で設定します。
通常、1 つのクロック ネットはさまざまな種類のリソースを通過します。各シートでクロック周波数を入力する代わりに、次に示す数式をリソース シートで使用すると、[Clock] シートでクロック周波数を一度定義するだけで設定が完了します。このクロック周波数を変更すると、すべての関連リソースシートへ即座に反映されます。
=CLOCK!E19
- 例 2
- 1 つのクロックで駆動される異なるロードのファンアウト合計数を計算します。
[Clock] シートでは、次のような数式が役に立つ場合があります。
=SUM(LOGIC!G12:I12,BRAM!E10,DSP!E8)
=SUM(IO!I19:K19)
- 例 3
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PCIe インターフェイス スピードに対する GTX データ レートおよびレーン数を選択します。GTX ライン レートに対して次の数式とチャネル数を入力して、PCIe インターフェイスをトラッキングします。
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PCIe ブロックのコンフィギュレーションに基づいてチャネル データ レートを設定 ([GTX] シートに入力する場合)
=IF(PCIE!E8="GEN3",8,IF(PCIE!E8="GEN2",5,2.5))
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PCIe レーン数を反映させるために GTX チャネル数を設定 ([GTX] シートに入力する場合)
=PCIE!G8
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PCIe ブロックのコンフィギュレーションに基づいてチャネル データ レートを設定 ([GTX] シートに入力する場合)
- 例 4
- [User] シートで数式を利用して、スプレッドシートへの入力をパラメーター指定します。図 1 に、デザイン内の 1 つのモジュールに対する複製が存在する場合の消費電力評価方法を示しています。インスタンス数、ベース ブロックのリソース数、またはクロック周波数を変更することによって、Excel がほかのシートに入力すべき値を自動的に再計算します。図 1 では、[User] シートの Number instance (num_inst) の値が [Logic] シートに表示されるセルの使用率とアクティビティを自動計算します。
図 1. [User] シートで数式を利用してデータ入力をパラメーター指定