手順 3: RTL デザインのエラボレーション - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: デザイン フローの概要 (UG888)

Document ID
UG888
Release Date
2022-05-05
Version
2022.1 日本語

Vivado IDE には、RTL 解析および IP カスタマイズの環境があります。また、RTL デザインでパフォーマンスまたは消費電力の改善方法を検討するため、複数の RTL デザイン ルール チェック (DRC) があります。

  1. Flow Navigator で Open Elaborated Design をクリックし、デザインをエラボレートします。
    ヒント: 現在の設定ではネットリスト エラボレーションに時間がかかることを知らせるダイアログ ボックスが表示されます。OK をクリックして作業を続けるか、または Cancel をクリックしてプロジェクトに戻り、Flow Navigator からアクセスできる [Elaboration Settings] を変更します。
  2. メイン ツールバーのレイアウト セレクターで [Default Layout] が選択されていることを確認します。

    エラボレート済みのデザインを開くと、[RTL Netlist]、[Schematic]、[Graphical Hierarchy] などの解析ビューを利用できます。あるビューで選択すると、その選択内容が別のビューでもハイライトされる機能があり、RTL をデバッグおよび最適化しやすくなります。

  3. [RTL Netlist] ウィンドウでロジック階層を確認し、[Schematic] ウィンドウで回路図を確認します。

    回路図でセルをダブルクリックするか、または [Schematic] ウィンドウのポップアップ メニューから Expand ConeExpand/Collapse などのコマンドを使用すると、そのセルの階層にプッシュできます。[Schematic] ウィンドウの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893) を参照してください。

  4. [Schematic] ウィンドウでロジック インスタンスのいずれか 1 つを選択し、右クリックして Go to Source または Go to Definition コマンドをクリックします。

    テキスト エディターで、選択したセルの RTL ソース ファイルが開き、先ほど選択したロジック インスタンスがハイライトされます。Go to Definition コマンドをクリックした場合は、モジュール定義を含む RTL ソース ファイルが開きます。Go to Source をクリックした場合は、選択したセルのインスタンスが含まれた RTL ソース ファイルが開きます。

  5. Vivado IDE 下部の [Messages] ウィンドウをクリックし、メッセージを確認します。
  6. このウィンドウのツールバーにある Collapse All ボタンをクリックします。
  7. [Elaborated Design] の下にある synth_design -rtl -name rtl_1 を展開し、メッセージを表示します。

    メッセージ文のリンクをクリックすると、そのメッセージに関連付けられている RTL ソース ファイルが開きます。

  8. リンクの 1 つをクリックします。テキスト エディターに RTL ソース ファイルが開き、関連している行がハイライトされています。
  9. テキスト エディターを閉じます。
  10. [Elaborated Design] ウィンドウのバナーの右端にある X をクリックしてこのウィンドウを閉じ、OK をクリックします。