Vivado プロジェクトはディスク上に作成されていませんが、インメモリ デザインをツールで使用できるので、Tcl シェルから Vivado IDE を起動してそのデザインを開きます。
非プロジェクト モードでは、デザイン プロセスのさまざまな段階で Vivado IDE を使用できます。現在のネットリストおよび制約が IDE のメモリに読み込まれ、解析および変更が可能になります。ロジックおよび制約の変更はすべてメモリに保存され、ダウンストリーム ツールに渡されます。これは、ファイルの保存および再読み込みが必要な ISE ツールとは非常に異なります。
start_gui
コマンドを使用して IDE を開きます。
Vivado% start_gui
Vivado IDE には、デザイン可視化機能や、さまざまな設定を検討する機能があります。Vivado IDE から、デザインに対してさらに解析を実行したり、制約を変更したりできます。
図 1.
Vivado IDE の非プロジェクト モードの使用
ヒント: GUI を停止して Vivado Design Suite Tcl シェルに戻るには、stop_gui コマンドを使用します。Vivado IDE から コマンドを使用すると、Vivado ツールが完全に終了します。
非プロジェクト モードではプロジェクトがないので Vivado IDE ではソース ファイルおよび run は管理されません。実質的には現在のインメモリ デザインが解析されます。Vivado の Flow Navigator やプロジェクトベースのコマンドも、非プロジェクト モードでは使用できません。