2020.2 以降でのリビジョン管理についての考え方 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン フローの概要 (UG892)

Document ID
UG892
Release Date
2022-04-20
Version
2022.1 日本語

2020.2 では、リビジョン管理システムとの連動性を向上させる目的で、Vivado プロジェクトのディレクトリ構造が大幅に改善されています。2020.2 で新規プロジェクトを作成すると、project.gen という追加のプロジェクト ディレクトリがプロジェクト ディレクトリ内に自動的に作成されます。このディレクトリには、IP およびブロック図 (BD) で作成されたすべての出力ファイルが保存されます。この変更の結果、project.srcs ディレクトリには、デザイン作成に使用されたソースのみが含まれるようになります。次のような流れでリビジョンを管理することを推奨します。

  1. プロジェクトを作成し、すべてのソースをそのプロジェクトに追加します。
  2. project.xpr ファイルを管理します。
  3. project.srcs ディレクトリを管理します。
  4. ユーザーのリビジョン管理方法をテストします。リビジョン管理の成功は、この管理方法をどれだけうまくテストし維持できるかにかかっています。理想的には、ファイルを取りこぼすことなく、スクリプトを使用してデザイン ソースからデザインが完全に再構築されることを確認する目的で、定期的にデザインを古いリビジョンに戻すとよいでしょう。定期的にデザインを再構築することで、リビジョン管理方法の問題点を発見し、タイムリーに対処できます。

プロジェクトは、project.srcs ディレクトリおよび project.xpr ファイルを復元させると、再生成できます。project.xpr ファイルを開き、合成およびインプリメンテーション フローを進めます。出力 IP を project.srcs ディレクトリの BD 出力ファイルと分けます。