Flow Navigator からインプリメント済みデザインを開くと、Vivado IDE でそのインプリメント済みネットリストが開き、ターゲット デバイスにインプリメンテーション、配置、および配線で使用された物理制約およびタイミング制約が適用されます。インプリメント済みデザインの配置済みのロジックと配線済みの接続がメモリに読み込まれたら、必要に応じて解析および変更して、デザインを完成させることができます。変更は、制約ファイル、ネットリスト、インプリメンテーション結果、およびデザイン コンフィギュレーションに保存できます。Vivado IDE では複数のインプリメンテーション run を設定できるので、どの完了済みのインプリメンテーション run を選択しても、インプリメント済みデザインを開くことができます。
インプリメント済みデザインでは、タイミング解析、消費電力解析、使用量統計のようなデザイン タスクを多く実行でき、デザインが必要なパフォーマンス ターゲットの要件を満たすことができるかどうかを判断できます。デザインは、Vivado IDE のウィンドウを使用してさまざまな方法で解析できます。1 つのウィンドウでオブジェクトを選択すると、ほかのウィンドウでも選択されます。[Messages]、[Schematic]、[Device]、[Package]、[Find] などのさまざまなウィンドウから、ソースの RTL ファイルの問題のある行にクロスプローブできます。[Schematic] ウィンドウでは、ロジックの接続および階層をインタラクティブに調べることができます。タイミング制約を適用したり、より詳細なタイミング解析を実行したりもできます。また、インタラクティブにフロアプランやデザイン コンフィギュレーション制約を適用したり、今後の run 用に制約を保存したりもできます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906) を参照してください。
[Device] ウィンドウで [Routing Resources] をクリックすると、配置または配線結果を確認できます。拡大すると、[Device] ウィンドウに表示される詳細情報が増えます。配置配線、ルックアップ テーブル (LUT) やランダム アクセス メモリ (RAM) の初期化などのデザイン コンフィギュレーションをインタラクティブに変更することもできます。[Device] ウィンドウまたは [Schematic] ウィンドウで結果をクリックして、RTL ファイルの問題の行にクロスプローブすることもできます。[Schematic] ウィンドウでは、ロジックの接続および階層をインタラクティブに調べることができます。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906) を参照してください。
インプリメント済みデザインを開くには、次のいずれかを実行します。
- Flow Navigator の [Implementation] セクションで Open Implemented Design をクリックします。
- をクリックします。
- [Design Runs] ウィンドウで run の名前をダブルクリックします。
次の図に、インプリメント済みデザインを開いた場合のデフォルト レイアウトを示します。