Vivado IDE では、消費電力、リソース使用率、DRC 解析結果をグラフィカルに設定および表示できます。report_power
コマンドでは、デザインのどの段階でも、消費電力パラメーターを指定してすばやく消費電力を見積もることができます。report_utilization
コマンドでは、さまざまなデバイス リソースの使用統計を解析できます。report_design_analysis
コマンドでは、クリティカル パスのタイミング特性およびデザインの複雑性を解析し、配線の密集やタイミング クロージャ問題が発生しやすい部分を特定して解析できます。report_drc
コマンドでは、包括的な DRC を設定して実行し、デザインのビットストリームを生成する前に解決しておくべき問題を特定できます。
Vivado IDE では、レポート結果に、問題のエリアまたは違反のオブジェクトにアクセスできるリンクが含まれています。また、レポートの多くで結果を対話型の RPX ファイルに書き出すことが可能で、このファイルをメモリに読み込むと、含まれているリンクからデザイン オブジェクトにアクセスできます。Vivado IDE でレポートをメモリに読み込み直すと、レポートに含まれるオブジェクト リンクを選択したときにデザインでそのオブジェクトを選択できます。詳細は、
『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン解析およびクロージャ テクニック』 (UG906)、または
『Vivado Design Suite Tcl コマンド リファレンス ガイド』 (UG835) の report_xxx
コマンドを参照してください。
レポート ストラテジを使用してレポートのグループを定義し、すべてのレポートを特定のランに関連付けることができます。レポート ストラテジは Tools→Settings→Strategies→Report Strategies をクリックして作成できます。個々のレポートは、run の各ステップに対して指定できます。レポート ストラテジは run のプロパティです。run にレポート ストラテジを設定すると、run を起動すると指定されたレポートがすべて生成されます。