階層デザイン - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: デザイン フローの概要 (UG892)

Document ID
UG892
Release Date
2022-04-20
Version
2022.1 日本語

階層デザイン (HD) フローを使用すると、デザインを管理しやすい小型のブロックに分割して個別に処理できます。階層デザイン フローでは、適切なモジュール インターフェイス デザイン、制約定義、フロアプラン、およびいくつかの特別コマンドとデザイン手法が必要になります。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 階層デザイン』 (UG905) を参照してください。

階層デザインのモジュラー アプローチを使用すると、モジュールをデザインのほかの箇所から独立させて解析でき、トップダウン デザインでモジュールを再利用できます。各チーム メンバーがデザインの特定セクションに対して作業を実行して、タイミング クロージャおよびその他のデザイン目標を達成でき、その結果を再利用できます。

Vivado には、最上位デザインのアウト オブ コンテキスト (OOC) で論理モジュールを合成する機能など、階層デザイン アプローチを可能にする機能がいくつかあります。特定のモジュールまたはデザイン階層レベルを選択し、それらを OOC で合成できます。モジュール パフォーマンスを最適化して検証するため、モジュール レベルの制約を適用できます。その後、インプリメンテーション中にモジュール デザイン チェックポイント (DCP) が適用され、最上位ネットリストが生成されます。この方法を利用すると、最上位合成の実行時間を短縮し、完成しているモジュールを再合成する手間を省くことができます。