Vivado Design Suite で Tcl スクリプトが自動的に読み込まれるようにするには、Vivado_init.tcl ファイルで定義します。この方法は、新しいコマンドを定義する Tcl プロシージャを記述し、Vivado のすべてのセッションで使用できるようにする場合に有益です。
Vivado ツールを起動すると、Tcl 初期化スクリプトが次の場所でリストされている順に検索されます。
- ソフトウェアのインストール: <
installdir
>/Vivado/<VivadoVersion>/scripts/Vivado_init.tcl
<
installdir
>
は Vivado Design Suite のインストール ディレクトリです。 - ローカル ユーザー ディレクトリ (Vivado ツールのバージョンによって異なる):
- Windows 7: %APPDATA%/Xilinx/Vivado/<VivadoVersion>/Vivado_init.tcl
例: %APPDATA%/Xilinx/Vivado/2017.1/Vivado_init.tcl
- Linux: $HOME/.Xilinx/Vivado/<VivadoVersion>/Vivado_init.tcl
例: $HOME/.Xilinx/Vivado/2017.1/Vivado_init.tcl
- ローカル ユーザー ディレクトリ (Vivado ツールのバージョンには依存しない):
- Windows 7: %APPDATA%/Xilinx/Vivado/Vivado_init.tcl
- Linux: $HOME/.Xilinx/Vivado/Vivado_init.tcl
Vivado_init.tcl が複数の場所で見つかった場合は、Vivado はファイルを上記の順序で読み込みます。
インストール ディレクトリにある Vivado_init.tcl ファイルを使用すると、企業またはデザイン グループですべてのユーザーに対して共通の初期化スクリプトをサポートできます。そのソフトウェア インストールから Vivado ツールを起動すると、企業の Vivado_init.tcl スクリプトが読み込まれます。
ホーム ディレクトリにある Vivado_init.tcl ファイルを使用すると、各ユーザーがそれぞれコマンドを追加したり、デザイン要件を満たすためにツールのインストール ディレクトリに含まれるコマンドを変更できます。
Vivado_init.tcl ファイルは標準の Tcl スクリプト ファイルで、Vivado ツールでサポートされるどの Tcl コマンドでも含めることができます。Vivado_init.tcl コマンドを追加して、source
から別の Tcl スクリプト ファイルを読み込むこともできます。
xsim_init.tcl
というファイルを検索します。