DRC で違反が検出された場合、[DRC] ウィンドウが表示されます。DRC ウィンドウには、検出されたルール違反が Run DRC ダイアログ ボックスで定義された違反カテゴリ別に表示されます。
ルール違反はその重要度によって分類されており、次のように色分け表示されます。
- Advisory
- デザイン プロセスに関する一般的なステータスおよびフィードバックを示します。
- Warning
- 制約または仕様が意図どおりに適用されていないために、デザイン結果が最適なものにならない可能性があることを示します。
- Critical warning
- ユーザー入力または制約に適用されないものがあったり、適切な方法に従っていないものがあることを示します。これらの問題は見直して変更することをお勧めします。
注記: クリティカル警告は、ビットストリーム生成時にはエラーになります。
- Error
- デザイン結果が使用できないものになり、ユーザーが対処しないと解決されない問題を示します。デザイン フローは停止します。
ヒント: 1 つのメッセージ タイプのみを表示するには、Messages ウィンドウのバナーでそのメッセージ タイプをダブルクリックします。たとえば、errors をダブルクリックすると、エラー メッセージのみを表示できます。
DRC 違反は個別にリストできるほか、ルール別に分類できます。表示を変更するには、Group By Rule ツールバー ボタン をクリックします。違反が個別にリストされる場合は、[Severity]Severity 列のヘッダーをクリックすると、違反の重要度別に並べ替えることができます。列は、次のように分類できます。
- 列ヘッダーをクリックすると、昇順にデータが並べ替えられます。
- 列ヘッダーをもう一度クリックすると、降順にデータが並べ替えられます。 注記: 詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Vivado IDE の使用』 (UG893) を参照してください。
DRC ウィンドウで違反メッセージをクリックすると、その違反に関連するオブジェクトが Netlist や Schematic など、別の開いているウィンドウでも選択されます。これにより、特定の違反に関するデザイン エレメントをすばやく見つけて、確認できます。
違反プロパティは Violation Properties ウィンドウにデフォルトで表示されます。また、DRC ウィンドウで右クリックし Violation Properties をクリックして、Violation Properties ウィンドウを開くこともできます。この Violation Properties ウィンドウには、DRC ルール違反の概要 (General ビュー) と、違反しているデザイン エレメントの詳細 (Details ビュー) が表示されます。[Details] ビューには、DRC に違反している特定のデザイン オブジェクトへのリンクがあります。リンクをクリックすると、そのデザイン オブジェクトが Netlist ウィンドウ、Device ウィンドウ、Schematic ウィンドウ、およびソース RTL ファイルで選択されます。