RTL プロジェクトには、RTL、ブロック デザイン、IP および RTL ソースが含まれることがあります。このダイアログ ボックスでは、プロジェクト作成中に追加するソースを指定できます。それ以外のファイルも後の RTL コード開発、解析、合成、およびインプリメンテーション中に追加できます。RTL の開発および解析の詳細は、RTL デザインのエラボレーション を参照してください。
- プロジェクトの作成 の手順に従ってプロジェクトを作成します。
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Project
Type ページで、RTL
Project を選択して、Next をクリックします。注記: 必要に応じて、Do not specify sources at this time をオンにできます。これをオンにすると、デザイン ソースを追加する手順を飛ばして、ターゲット パーツを選択してプロジェクトを作成できます。注記: エクステンシブル プラットフォームは、Vitis ソフトウェア プラットフォームでソフトウェア カーネルを組み込むために使用されます。このプロジェクト プロパティを設定すると、インターフェイスを追加するプラットフォーム プロパティがイネーブルになり、Vitis ソフトウェア プラットフォームで追加できます。エクステンシブル プラットフォームの詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の Vitis でのエンベデッド プラットフォームの作成を参照してください。
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Add Sources ページで次のオプションを設定し、Next をクリックします。
- Add Files
- プロジェクトに追加するファイルを選択するためのファイル ブラウザーが表示されます。RTL プロジェクトには、Verilog、VHDL、SystemVerilog、BD、XCI、EDIF、NGC、BMM、ELF およびその他のファイル タイプを追加できます。注記: Add Source Files ダイアログ ボックスでは、各ファイルまたはディレクトリがそれとわかるようなアイコンで表示されます。小さい赤い四角は、読み出し専用であることを示します。
- Add Directories
- 選択したディレクトリに含まれるすべてのファイルを追加します。指定したディレクトリにある有効なソース ファイルがすべてプロジェクトに追加されます。
- Add Sources from Subdirectories
- リストされたディレクトリのディレクトリ ツリーからソースを追加してスキャンします。
- Create File
- VHDL、Verilog、Verilog ヘッダー、または SystemVerilog ファイルを作成する Create Source File ダイアログ ボックスが開きます。Create Source
File ダイアログ ボックスで次のオプションを設定します。
- File type
- Verilog ファイル (.v)、Verilog ヘッダー ファイル (.vh)、SystemVerilog ファイル (.sv)、VHDL ファイル (.vhdl)、またはメモリ ファイル (.mem) などのファイル形式のいずれかを指定します。
- File name
- 新しい HDL ソース ファイルの名前を指定します。
- File location
- ファイルを作成するディレクトリを指定します。
注記: ファイルのプレースホルダーがソースのリストに追加されます。ファイルは Finish をクリックすると作成されます。 - Library
- ファイルまたはディレクトリの RTL ライブラリを指定します。ライブラリ名は選択するか、Library テキスト フィールドに新しいライブラリ名を入力して指定します。注記: このオプションは、VHDL ファイルの場合のみ使用できます。デフォルトでは、HDL ソース ファイルは xil_defaultlib ライブラリに追加されます。必要に応じて、ユーザー VHDL ライブラリを作成し、参照できます。Verilog および SystemVerilog ファイルの場合は、xil_defaultlib のままにしておきます。
- HDL Source for
- 合成およびシミュレーション用の RTL ソース ファイル、またはシミュレーションのみで使用する RTL テストベンチを指定します。
- Remove
- 追加するファイルのリストから選択したソース ファイルを削除します。
- Move Up/Move Down
- ファイルまたはディレクトリをリストの上または下方向に移動します。このファイル順は、合成やシミュレーションなどのダウンストリーム プロセスでのエラボレーションやコンパイルの順序に影響します。
- Scan and Add RTL Include Files into Project
- すべての RTL ソース ファイルをスキャンし、参照されている Verilog のインクルード ファイルをプロジェクト構造にインポートします。
- Copy Sources into Project
- 元のファイルを参照するのではなく、追加されたソース ファイルとインクルード ファイルをコピーしてローカル プロジェクト ディレクトリに追加します。Add Directories ボタンをクリックしてソース ファイルのディレクトリを追加した場合は、ファイルがローカルのプロジェクトにコピーされる際にディレクトリ構造もそのまま保持されます。詳細は、リモート ソースの参照またはプロジェクト ディレクトリへのソースのコピーを参照してください。
- Add Sources from Subdirectories
- Add Directories で指定したディレクトリのサブディレクトリに含まれるソース ファイルをすべて追加します。
- Target Language
- デザインのターゲット言語を Verilog または VHDL に設定します。新しい RTF ファイルはデフォルトで指定したターゲット言語になります。指定したターゲット言語でデザインの出力ファイルが生成されます。
- Simulator Language
- シミュレーション用に出力ファイルが生成されるときの言語およびサードパーティのシミュレーション スクリプトで使用するファイル タイプを指定します。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) を参照してください。
- Add Sources
- ファイル ブラウザーが開き、Vivado Design Suite 用の Xilinx Core Instance (XCI) ファイル、または IP や CORE Generator コア (XCO) ファイルが 1 つのファイルにまとめられたコア コンテナー ファイル (XCIX) を選択できます。Vivado IP インテグレーター機能または DSP サブデザイン用の Mathworks
Simulink®
プロジェクト ファイル (SLX または MDL) からブロック デザイン (BD) ファイルを追加することもできます。 図 1. New Project ウィザード—Add Sources ページ
XCI ファイルは、IP の作成に使用されるプロジェクト オプション、カスタマイズ パラメーター、ポート パラメーターなどの値を記録する IP-XACT コンポーネント インスタンスの XML ファイルです。XCIX は、IP ディレクトリ全体と、XCI 合成、シミュレーション、およびサポート ファイルなど、すべての生成ファイルを含む圧縮されたバイナリ ファイルです。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP を使用した設計』 (UG896) の「コア コンテナーの使用」セクションを参照してください。
注記: Vivado IP カタログを使用して XCI または XCIX 形式の IP を追加すると、Vivado IDE は自動的に HDL ソースなどの生成されたターゲットをすべてプロジェクトにインポートします。合成を実行すると、その IP と最上位デザインが一緒に合成されます。IP ソースの操作 に示すように、IP カタログを使用すると、パラメーター指定したコアを Vivado IDE のプロジェクトに読み込むこともできます。
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Add
Constraints ページで次のオプションを設定し、Next をクリックします。
- Add Files
- プロジェクトに追加する Synopsys デザイン制約 (SDC) また XDC ファイルを指定するためのファイル ブラウザーが開きます。
- Create File
- 新しい最上位の XDC ファイルが作成されます。
- Remove
- 制約リストから選択したファイルが削除されます。
- Move Up/Move Down
- 制約ファイルをリストの上下方向に移動します。コマンドはリストされる順序に依存し、制約の最後のコマンドがそれより前のコマンドの結果を上書きします。
- Copy Constraint Files into Project
- 元のファイルを参照するのではなく、ローカル ファイルをコピーします。
注記: プロジェクトに関連付けられた RTL またはネットリスト ソース ファイルと同じディレクトリの SDC または XDC ファイルは、プロジェクトに追加される制約ファイルとして自動的に表示されます。これらのファイルは必要に応じて削除できます。図 2. New Project ウィザード—Add Constraints ページ
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Default Part ページでザイリンクス パーツまたはターゲット デザイン プラットフォーム (ターゲット デザイン プラットフォーム(TDP) ボードを選択し、Next をクリックします。
- Parts
- 使用可能なデバイスがリストされます。I/O ピンのカウントやルックアップ テーブル (LUT) およびフリップフロップ (FF) の数、使用可能なブロック RAM などのデバイス リソースに関する情報が表形式で表示されます。このリストでは、製品、ファミリ、サブファミリ、パッケージ、スピード グレード、および温度などのフィルターを使用して、デバイスを絞り込むことができます。[Search] フィールドを使用して、特定のデバイスを検出することもできます。
Vivado Design Suite のインストール プロセスでは、Vivado ツールで必要とされるディスク空き容量を削減するため、インストールするザイリンクス デバイスを選択できます。現在システムにインストールされないパーツをターゲットにする必要がある場合は、ツールを終了して該当する追加パーツをインストールする必要があります。詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: リリース ノート、インストール、およびライセンス』 (UG973) のこのセクションを参照してください。
- Boards
- 使用可能な開発ボード、TDP ボード、ボードで使用されるザイリンクス パーツなどがリストされます。デバイス リソースに関する情報が Parts と同様の表形式で表示されます。リストは、Vendor、Display Name、Board Rev でフィルターをかけて表示させることもできます。Search フィールドを使用して、特定のボード タイプを検出することもできます。
推奨: Vivado Design Suite プラットフォーム ボード フローをサポートするボードを選択すると、Vivado IP カタログおよび Vivado IP インテグレーターの自動化された機能を利用できます。たとえば、選択したボードで使用可能なインターフェイスをサポートする IP の I/O 制約を自動的に作成させることができます。詳細は、Vivado Design Suite プラットフォーム ボード フローの使用を参照してください。図 3. New Project ウィザード—Default Part ページ
- New Project Summary ページでプロジェクトに選択されたオプションを確認したら、Finish をクリックします。Finish をクリックすると、プロジェクト ディレクトリ構造が作成され、プロジェクトに対してローカルに設定されているファイルがすべてコピーされ、プロジェクト ファイルが書き出されます。作成する必要のあるデザイン ソースはすべて次の手順で定義して、ディスクに書き込まれるようにする必要があります。
- オプション: 手順 3 で Create
File オプションを使用すると、新しい HDL モジュールを作成してプロジェクトに追加するための Define Module ダイアログ ボックスが開きます。図 4. Define Module ダイアログ ボックス
RTL ソース ファイルが作成され、プロジェクトに追加されます。Sources ウィンドウに新しく定義したモジュールがリストされます。これらの新しいソース ファイルでは、Verilog モジュールまたは VHDL エンティティが定義されますが、ファイルを編集してこれらのブロックのロジックまたはアーキテクチャを定義する必要があります。Vivado IDE テキスト エディターで新しいソース ファイルを編集するには、ファイルをダブルクリックするか、右クリックして Open File を選択します。新規作成したファイルの編集方法については、ソース ファイルの編集を参照してください。