Vivado Design Suite の各バージョンでは、IP の 1 つのバージョンのみがサポートされます。Vivado Design Suite の新規バージョンおよびパッチには、既存のプロジェクトで使用されている IP より新しいバージョンの IP が含まれている場合があります。その場合、現在のプロジェクトの IP は固定され、IP の最新版を使用するにはアップグレードする必要があります。
新しい Vivado Design Suite バージョンにアップグレードする前に、次の 1 つまたは複数の項目を実行しておいてください。
- DCP も含め、プロジェクトに含まれる IP のすべての出力ファイルを生成します。これで、必要な場合は、新しいバージョンの Vivado Design Suite で古いバージョンの IP を使用できます。 注記: 現在のバージョンではない IP に対しては、DCP を含めた出力ファイルは生成できません。
- Manage IP プロジェクトを使用している場合は、Manage IP プロジェクト ディレクトリ全体のバックアップ コピーを作成します。
- IP を含むデザイン プロジェクトをアーカイブします。
- IP をアップグレードする前に、変更点に関する情報を report_ip_status ウィンドウで確認してください。 重要: Vivado Design Suite リリース間で主なリビジョン変更があった IP の場合、通常 RTL を変更する必要があるので、これが特に重要となります。
Vivado の以前のバージョンからプロジェクトをアップグレードする場合に IP のアップグレードもリリースされていれば、IP をアップグレードできます。次の図は、コア コンテナー機能をオフにしたまま続行するかどうかを尋ねるダイアログ ボックスを示しています。
どの IP にアップグレードがあるのがを確認し、変更ログを表示させるには、Report IP Status をクリックします。次の図に、Report IP Status コマンドを実行したときに表示される [IP Status] ウィンドウを示します。
次の図に、IP のアップグレードを推奨するメッセージを表示する [IP Status] ウィンドウを示します。
IP の横に表示されている Upgrade IP オプションをクリックします。レポートには、プロジェクト内のすべての IP の情報が記載されています。青い下線部分をクリックすると詳細が表示されます。レポートに含まれる情報は次のようになっています。
- IP Status: IP のバージョンが最新のものであるか、マイナーやメジャーのバージョン変更がないかが表示されます。パーツの変更があった場合もここに表示されます。
- Recommendation: 推奨事項がリストされます。
- Change Log: [More info] をクリックすると、IP の変更ログを表示できます。このログには、最新リリースの IP 情報が記載されています。IP をアップグレードする前に変更ログを確認するようにしてください。
- IP Name: IP の名前。
- Current Version: IP の現在のバージョン。
- Recommended Version: 推奨される IP のアップグレード バージョン。
メジャー バージョンの変更があれば、IP に接続している RTL を変更する必要が出てくることがあります。[IP Status] ウィンドウには次が含まれます。
- IP Name: IP カタログに表示される IP の名前。
- Current Version: IP の現在のバージョン。
- Recommended Version: 推奨される IP のアップグレード バージョン。
- License: IP ライセンスのステータス。
- Current Part: デザインで使用されるパーツ。
複数の IP をアップグレードする場合は、Source File名の左側にあるボックスをオンにします。この列見出しのチェック ボックスをオンにすると、アップグレード可能な IP をすべて選択できます。[Upgrade Selected]Upgrade Selectedをクリックして選択した IP をアップグレードします。
デフォルトでは、アップグレードした IP の情報は ip_upgrade.log
ファイルに保存されます。このファイルは XPR ファイルのあるプロジェクト ディレクトリにあります。