Vivado IP カタログの主な機能は、次のとおりです。
- 開発されているエンド アプリケーションにかかわらず、構築ブロック、ウィザード、コネクティビティ、DSP、エンベデッド、AXI インフラストラクチャ、およびビデオ IP などのザイリンクス IP すべてに、1 つの共有リポジトリから簡単にアクセス可能。
- IP リポジトリで共有ネットワーク ドライブを含む複数の物理ロケーションをサポートし、サードパーティまたは企業内で開発された IP を一貫した IP 運用環境で利用可能。
- IP カタログに含まれる前に徹底的にテストされたザイリンクス IP にアクセス可能。
- Vivado IDE または Tcl による自動スクリプト ベースのフローを使用して IP をカスタマイズおよび生成可能。
- インスタンシエーション テンプレート、シミュレーション モデル (HDL、C、または MATLAB® ソフトウェア) などの IP 出力ファイルをオンデマンド配布。
- IP を Vivado Design Suite プロジェクトのインスタンシエート ソースとして直接評価可能な IP サンプル デザインを提供。
- 変更ログに記録されたバージョン履歴の詳細にアクセス可能。IP バージョン番号を
<Major#.Minor#.Rev#>
という形式に統一。詳細は、ザイリンクス ウェブサイトの Vivado IP バージョン ページを参照してください。
- バージョン番号が変更された場合、次のように対処することをお勧めします。
-
Major#
: 変更が必要です。 -
Minor#
: 変更が必要な可能性があります。 -
Rev#
: 変更は必要ありません。
- カタログ フィルター オプションにより、サポートされる出力ファイル、サポートされるインターフェイス、ライセンス、プロバイダー、およびステータスでカタログをフィルター可能。
- IP をカテゴリ別またはリポジトリ別に表示可能。
次のように report_property Tcl コマンドを使用すると、IP 定義に使用可能なプロパティのリストを表示できます。
report_property -all [get_ipdefs <IP VLNV>]
この情報は、IP カタログでも表示できます。コマンドの例は、次のとおりです。
report_property -all [get_ipdefs xilinx.com:ip:fifo_generator:13.1]
特定のプロパティを参照するには、次のように入力します。
get_property supported_families [get_ipdefs
xilinx.com:ip:fifo_generator:13.1]
Vivado Design Suite でサポートされる IP の詳細は、ザイリンクス サポート サイトから IP 資料を参照してください。特定の IP に関する情報は、IP コア ページまたは IP カタログを参照してください。
次の図に、IP をカテゴリ別に表示する Vivado IP カタログのデフォルト表示を示します。
図 1. ザイリンクス IP カタログ: [Cores] ビュー
IP カタログには、2 つのビューがあります。各ビューには、次のものが表示されます。
- Cores: ザイリンクス、Alliance パートナー、およびカスタマーのリポジトリで提供される IP を表示します。
- Interfaces: 使用可能なインターフェイスのリスト。
図 2. ザイリンクス IP カタログ: [Interfaces] ビュー
[Interfaces] ビューは、IP をパッケージしたときに Vivado リポジトリに格納するのと同様に分類されています。