複雑なサブシステム IP の中には、IS_MANAGED
プロパティを変更できないものもあります。これは、7 シリーズおよび UltraScale デバイス ファミリの IP に該当します。
サブシステム IP の IS_MANAGED
プロパティを変更可能かどうかは、その IP のカスタマイズ オプションによります。
注意:
このような IP の RTL ファイルの編集には、リスクが伴います。変更により、サブコアへの接続が無効になる可能性があります。これらの IP の HDL ソースに変更を加える際は、注意してください。
- IP が [Generate Output Products] ダイアログ ボックスの [Synthesis Options] で [Out of context per IP] をオンにして生成されていることを確認します。存在する IP に対して既存のデザイン run が必要です。
- IS_MANAGED プロパティを false に設定すると、IS_LOCKED プロパティが true になり、IS_MANAGED プロパティを変更できない複雑なサブシステム IP の場合は、IS_LOCKED プロパティを true に設定します。
- IP をユーザーが管理できるようになります。 注意:IS_MANAGED プロパティをいったん false に設定すると、IP がユーザー管理の IP になります。ユーザーの変更したソースが上書きされてしまう危険性が高くなるので、プロパティを true に戻すことはできません。
- 編集が必要な IP の RTL ファイルを見つけ、必要に応じて変更します。次のいずれかを実行します。
- Tools > Options > General の [Text Editor] セクションで別のエディターを選択します。
- 選択したテキスト エディターを使用してディスク上でファイルを直接編集します。
- 次の手順に従って DSP を含んだ IP 出力ファイルを再生成します。
- [Tcl Console] ウィンドウで IP の OOC run をリセットします。
- [Out-of-Context Module Runs] フォルダーの [Design Runs] タブで、再合成が必要な
<IP_Name>_synth_1
という名前の IP を見つけます。 - [Tcl Console] ウィンドウで次のコマンドを実行して run をリセットします。
reset_run <ip_name>_synth_1
- [Tcl Console] ウィンドウで次のコマンドを実行して run を再実行します。
launch_run <ip_name>_synth_1
これで変更した IP の HDL または制約が使用されます。
run が終了したら、IP を前と同じように使用できます。
注記: サブシステム IP では
IS_MANAGED
プロパティを変更できないため、IP に変更が加えられたことは視覚的には示されません。このため、ユーザーが独自に IP の変更を記録しておく必要があります。