前の Vivado バージョンで既に生成した IP は、選択してアップグレードができます。アップグレードしていない IP の DCP は LOCKED になっており、修正できません。この機能を使用すると、すべての IP がアップグレードされていなくてもブロック デザインを変更し、一部またはすべての IP を使用してビットストリームを生成できるようになります (これらのロックされた IP の OOC DCP が使用できる場合)。
注記: IP パラメーターの伝搬は制限されています。ブロック デザインで IP を選択的にアップグレードする方法については、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計』 (UG994) のこのセクションを参照してください。
IP を選択してアップグレードする際、[Report IP Status] ウィンドウは次の図のようになります。
図 1. 選択的に IP をアップグレードした [Report IP Status] ウィンドウ
新しいリリースでのデザインのアップデートに関する詳細は、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計』 (UG994) のこのセクションを参照してください。ブロック デザイン (BD) 内の IP のアップグレードする詳細およびパッケージ BD の編集に関する詳細は、『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: カスタム IP のアップグレードおよびパッケージ』 (UG1118) のこのセクションのパッケージされた BD の編集に関する情報を参照してください。
デザインに含まれる IP をアップグレードすると、アップデート ログが作成されます。このログは、[Sources] ウィンドウの IP/ Upgrade Log フォルダーに保存されます。
このログには、次のような IP アップグレードに関する情報が含まれます。
- 問題なくアップグレードされたかどうか
- アップグレードされた IP にユーザーの操作が必要な場合、存在しないパラメーターなどの問題がログにリストされます。
- IP の元のバージョンとリビジョン
- IP のアップグレード バージョンとリビジョン
- 必要に応じてその他の情報:
- アップグレード スクリプトによる変更の説明。こういった情報の例としては、
"Renamed parameter DATA_W to C_DATA_WIDTH"€,および"€œSet parameter BUFFER_LENGTH to value 32"€などがあります。 - アップグレード中のポートの追加、変更、削除など、IP のカスタマイズ中に発生した問題の警告。
- アップグレード バージョンに関する一般的な問題、または現在のパラメーターに関する特定の問題など、アップグレードに関する警告。
- IP カスタマイズ中に発生した問題の警告。
- アップグレード スクリプトによる変更の説明。こういった情報の例としては、