CSV ファイル - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: I/O およびクロック プランニング (UG899)

Document ID
UG899
Release Date
2022-05-04
Version
2022.1 日本語

CSV ファイルは、FPGA やボード設計で、デバイス ピンおよびピン配置のデータを交換するために使用される標準ファイル形式です。詳細は、「I/O ピンとパッケージ データのエクスポート」を参照してください。

次に、CSV の列を説明します。各プロパティの詳細は、 『Vivado Design Suite プロパティ リファレンス ガイド』 (UG912) を参照してください。

I/O Bank
ピンが配置される I/O バンクを指定します。デバイスのすべてのピンに対して、ツールによりデータが自動挿入されます。値は数値または空白です。入力 CSV ファイルでは必須のフィールドではありません。
Pin Number
パッケージ ピンの名前または場所を指定します。デバイスのすべてのピンに対して、ツールによりデータが自動挿入されます。入力ファイルで必須のフィールドではありません。入力で使用される場合は、配置を定義するために使用されます。値はデバイスの有効なピンです。
Site
パッケージ ピンの代替パーツ名を指定します。ツールにより指定され、入力 CSV ファイルで指定されている場合は使用されません。
注記: 2016.1 よりも前のリリースでは、この列は IOB Alias と表示されていました。
Site Type
デバイス データシートからのピン名を指定します。ツールにより指定され、入力 CSV ファイルで指定されている場合は使用されません。
Min/Max Trace Delay (ps)
ダイのパッド サイトとパッケージのボール間の遅延をピコ秒 (ps) で指定します。ツールにより指定され、ボード設計時にトレース遅延を一致させるために使用します。また、これらのフィールドは出力ファイルのみに含まれており、入力ファイルには含まれていません。
Trace Length (um)
パッケージ ピンとダイ パッド間の内部トレース長を指定します。
注記: これは、ほとんどのデバイスで公表されませんので、トレース遅延を使用してください。詳細は、「パッケージ トレース長」を参照してください。
Prohibit
禁止サイトを指定します。一部のサイトは、ユーザー I/O がサイトに追加されないよう禁止できます。次に例を示します。
  • ボード レイアウトの問題を緩和するため。
  • 信号間のクロストークを削減するため。
  • 同じパッケージの複数の FPGA 間でピン配置を有効にするため。
    注記: XDC ファイルでは、これは PROHIBIT プロパティとして記述されます。
Interface
ユーザー I/O のセットをユーザーが指定してグループ化します。たとえば、メモリ インターフェイスのデータ、アドレス、およびイネーブル信号の関係を指定できます。値は文字列または空白です。
Signal Name
FPGA デザインのユーザー I/O 名を表示します。値は文字列、または割り当てられていないパッケージ ピンの場合は空白です。
Direction
ポートの方向を示します。値は IN、OUT、INOUT、またはユーザー I/O がサイトに割り当てられていない場合は空白です。
DiffPair Type
差動ペアのピンが N 側または P 側のいずれかを指定します。これは差動信号に対してのみ使用されます。ツールでは、ピン名からではなく、この列の情報を使用してどのピンが N 側でどのピンが P 側かを判断します。値は P、N、またはユーザー I/O がサイトに割り当てられていない場合は空白です。
DiffPair Signal
差動ペアのもう 1 つのピン名を指定します。値はユーザー I/O 名、または未使用の場合は空白です。
IO Standard
特定ユーザー I/O の I/O 規格を指定します。このフィールドがユーザー I/O に対して空白の場合、該当するデバイスのデフォルト値が使用されます。値は有効な I/O 規格、または空白です。
Drive
ユーザー I/O の I/O 規格の駆動電流。すべての I/O 規格で駆動電流が指定できるわけではありません。このフィールドが空白の場合、デフォルト値が使用されます。値は数値または空白です。
Slew Rate
特定ユーザー I/O の I/O 規格のスルー レートを指定します。すべての I/O 規格でスルー レートが指定できるわけではありません。このフィールドが空白の場合、デフォルト値が使用されます。値は FAST、MEDIUM ( UltraScale™ アーキテクチャのみ)、および SLOW です。
OUTPUT_IMPEDANCE
(7 シリーズより後のすべてのアーキテクチャでサポート) HSTL、SSTL、HSUL、LVDCI、HSLVDCI、および POD ドライバーのドライバー インピーダンスを駆動されるラインの特性インピーダンスに一致するよう指定します。OUTPUT_IMPEDANCE 属性は、サポートされる規格の DCI バージョンおよび非 DCI バージョンの両方に対し、ドライバーでのソース終端値を定義します。
PRE_EMPHASIS
(7 シリーズより後のすべてのアーキテクチャでサポート) 一部の I/O 規格でプリエンファシスを可能にし、シンボル間の干渉を削減し、伝送ライン損失の影響を最小限に抑えることにより、高周波数信号のシグナル インテグリティを改善します。
LVDS_PRE_EMPHASIS
(7 シリーズより後のすべてのアーキテクチャでサポート) LVDS I/O 規格でプリエンファシスを可能にし、シンボル間の干渉を削減し、伝送ライン損失の影響を最小限に抑えることにより、高周波数信号のシグナル インテグリティを改善します。
Pull Type
選択されているポートの抵抗のタイプを指定します。トライステート出力バッファー (OBUFT) または双方向バッファー (IOBUF) を使用する場合、出力に弱いプルアップ抵抗、弱いプルダウン抵抗、またはウィーク キーパー回路を付けることができます。入力バッファー (IBUF) を使用する場合は、入力に弱いプルアップ抵抗または弱いプルダウン抵抗を付けることができます。
IN_TERM
(7 シリーズ デバイスのみ) オプションの IN_TERM または OUT_TERM ドライバーのインピーダンス プロパティを定義します。ほとんどの場合、このフィールドは空白のままにしますが、プロダクション デバイスでサポートされています。この終端定義を使用すると、SLEW および DRIVE STRENGTH プロパティが上書きされます。SSN の計算ではサポートされません。
DQS_BIAS
(7 シリーズより後のすべてのアーキテクチャでサポート) 特定の擬似差動 IO 規格および真の差動 IO 規格の入力に DC バイアス (オプション) を定義します。
DIFF_TERM
ビルトインの差動終端をオン/オフにします。
OFFCHIP_TERM
I/O の外部ボード レベルの終端を指定します。SSN の計算ではサポートされません。このフィールドを空白のままにすると、SSN の計算では予測される終端が使用され、この終端がデフォルトで SSN レポートおよび [I/O Ports] ウィンドウに表示されます。
注記: 予測される終端とそのツールでの表示名は、該当するデバイスの SelectIO™ リソース ユーザー ガイドを参照してください。
  • 『7 シリーズ FPGA SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG471)
  • 『UltraScale アークテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG571)
Board Signal
ボード レベル デザインから I/O に入力される信号の名前を指定します。
Board Voltage
ボード レベル デザインから I/O に入力される信号の電圧レベルを定義します。
ODT
(7 シリーズより後のすべてのアーキテクチャでサポート) デザインのオプションのオンチップ終端をレポートします。
重要: 上記にリストされる列は制約値として読み込まれ、追加の列は Package Pins ウィンドウにユーザー定義の列として保持されます。I/O の追加制約は XDC を使用してインポートする必要があります。