I/O ポートの設定 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: I/O およびクロック プランニング (UG899)

Document ID
UG899
Release Date
2022-05-04
Version
2022.1 日本語
ザイリンクス デバイスには、さまざまな規格のインターフェイスをサポートする設定可能な SelectIO™ インターフェイス ドライバーおよびレシーバーが含まれます。これらの標準インターフェイスには、出力駆動電流およびスルー レートのプログラマブル制御、DCI を使用したオンチップ終端、内部 VREF の生成などの機能が含まれます。1 つまたは複数の I/O ポートの I/O 規格、駆動電流、スルー レートのタイプ、抵抗のタイプ、および入力信号の並列終端を設定できます。この方法は、適切な特性が指定されていない CSV または XDC ファイルからインポートされたポートを設定する場合に便利です。これらのポートを、システム レベル デザインに必要な規格をサポートするよう設定します。たとえば、1 つの I/O バンクで組み合わせることができる I/O 規格とできない I/O 規格があります。
I/O バンクの規格および要件の詳細は、使用しているデバイスに応じて次の資料を参照してください。
  • 『7 シリーズ FPGA SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG471)
  • 『UltraScale アークテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG571)
パッケージおよびピン配置仕様の詳細は、使用しているデバイスに応じて次の資料を参照してください。
  • 『7 シリーズ FPGA パッケージおよびピン配置: 製品仕様』 (UG475)
  • 『UltraScale および UltraScale+ FPGA パッケージおよびピン配置ユーザー ガイド』 (UG575)
  • 『Zynq-7000 SoC パッケージおよびピン配置ガイド』 (UG865)

MIO ピンを含む Zynq®-7000 ピンの詳細は、 『Zynq-7000 SoC テクニカル リファレンス マニュアル』 (UG585) を参照してください。

MIO ピンを含む Zynq UltraScale+ MPSoC ピンの詳細は、 『Zynq UltraScale+ デバイス テクニカル リファレンス マニュアル』 (UG1085) を参照してください。

ポートまたはポートのグループを設定するには、次の手順に従います。

  1. I/O Ports ウィンドウで、ポートを選択します。
  2. 右クリックし、Configure I/O Ports をクリックします。
  3. Configure Ports ダイアログ ボックスで次のオプションを選択し、OK クリックします。
    注記: Configure Ports ダイアログ ボックスのオプションは、ターゲット デバイスによって異なります。
    I/O standard
    I/O 規格を選択します。I/O 規格は指定したときにはチェックされません。ポートにはどの I/O 規格でも割り当てることができますが、DRC を実行したときにエラーとなる可能性があります。
    Drive strength
    駆動能力の値を選択します。
    Slew type
    スルー レートのタイプを選択します。
    Pull type
    抵抗のタイプを選択します。
    PULLUP
    トライステート出力または双方向ポートをウィーク High にして、駆動されていない場合に未接続にならないようにします。
    PULLDOWN
    トライステート出力または双方向ポートをウィーク Low にして、駆動されていない場合に未接続にならないようにします。
    KEEPER
    トライステート出力または双方向ポートにウィーク ドライバーを適用し、駆動されていない場合に値を保持します。
    NONE
    ドライバーは適用されません。
    注記: 抵抗のタイプは、I/O Ports ウィンドウの Pull Type 列をクリックしても設定できます。
    In Term type
    (7 シリーズ デバイスのみ) 入力信号の並列終端プロパティを定義します。詳細は、 『7 シリーズ FPGA SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG471)
    ODT
    (UltraScale アーキテクチャ ベースのデバイスのみ) サポートされている I/O 規格の DCI および非 DCI バージョンの入力に対し、オンダイ終端 (ODT) の値を定義します。詳細は、 『UltraScale アークテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド』 (UG571) を参照してください。
    Fixed
    論理ポートがユーザーの割り当てたものであることを示します。ビットストリームがエラーなく生成されるようにするため、ポートを固定する必要があります。
    Configure Ports ダイアログ ボックスでは [Fixed] オプションは表示のみで、設定できません。ポートを固定するには、I/O Ports ウィンドウでポートを右クリックして [Fix Ports] をクリックするか、Tcl コンソールに次の Tcl コマンドを入力します。
    set_property IS_LOC_FIXED true [get_selected_objects]
    または、次の Tcl コマンドを使用します。
    set_property IS_LOC_FIXED true [get_ports <list_of_ports>]


    注意:
    7 シリーズ デバイス、Zynq-7000 UltraScale デバイス、UltraScale+ デバイス、および Zynq UltraScale+ MPSoC の場合、ビットストリーム ファイルを生成するには、すべての I/O ポートの PACKAGE_PIN および IOSTANDARD 制約に明確に値を指定する必要があります。[I/O Ports] ウィンドウに赤色で「default」と表示されている場合は、これらの値を手動で指定する必要があります。これらのデバイスには高電圧および低電圧の I/O バンクがあるので、I/O 規格を割り当てる際は注意が必要です。