IBIS (Input/Output Buffer Information Specification) は、デバイス モデリング規格で、デバイス インターコネクトの信号ビヘイビアーを記述したビヘイビアー モデルの開発に使用できます。これらのモデルは、SPICE (Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis) シミュレーションで生成されるような構造型モデルとは異なり、企業独自の機密回路図情報を保持します。IBIS バッファー モデルは、測定または回路シミュレーションのいずれかによって生成された V/I 曲線データに基づいています。
IBIS モデルは、各 IOB 規格に対して構築されます。IBIS ファイルはデバイスに含まれるすべての I/O 規格の IBIS モデルのコレクションです。IBIS ファイルには、デバイスで使用される、特定の I/O 規格をサポートするためにコンフィギュレーションされた IOB にボンディングされているピンのリストも含まれます。このリストは、ピンと特定の IBIS バッファー モデルを関連付けます。
IBIS 規格では出力情報ファイルの形式が指定されます。これには、ファイル ヘッダー セクションとコンポーネント詳細セクションが含まれます。結果の IBIS モデル ファイルの構文が IBIS データ形式に準拠しているかどうかを検証するため、IBIS オープン フォーラム グループ (www.ibis.org) により Golden Parser が開発されています。
Vivado® IDE で IBIS モデルをエクスポートすると、.ibs ファイルが出力されます。このファイルには、デザインで使用されるピンのリスト、それらのピンに接続されるデバイス内部の信号、ピンに接続された IOB の IBIS バッファー モデルなどが含まれます。