[Objects] ウィンドウでは、プロトコル インスタンスは、ブロック デザインに含まれる AXI インターフェイスのポート名と同じ名前の 1 つの集合デザイン オブジェクトとして表示されます。左側の矢印をクリックして、プロトコル インスタンスのプロトコル解析の入力および出力を表示します。次の図に、プロトコル インスタンス M_AXI_DP
の例を示します。
図 1. [Objects] ウィンドウのプロトコル インスタンス
注記: コンピューター リソースを最適化するため、プロトコル インスタンスが波形ウィンドウに追加されるまでプロトコル インスタンスに子オブジェクトは表示されません。
- [Protocol Instances] ウィンドウ
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[Protocol Instances] ウィンドウには、デザインに含まれるすべてのプロトコル インスタンスがリストされます。プロトコル インスタンスへの絶対パスが示されるので、同じ名前のインスタンスもパスによって区別できます。
図 2. [Protocol Instances] ウィンドウ
- プロトコル インスタンス入力
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プロトコル インスタンスの入力信号は、オレンジ色のアイコンで示されており、HDL デザインからの AXI 信号のエイリアスです。入力の上にカーソルを置くと、ツール ヒントにエイリアスの完全パスと実際の信号の完全パスが表示されます。[Scope] および [Objects] ウィンドウのプロトコル インスタンス入力から実際の信号にジャンプすることもできます。プロトコル インスタンス入力の実際の信号に移動するには、次の手順を実行します。
- [Objects] ウィンドウで [Settings] ボタンをクリックし、Check All をオンにしてすべての信号を表示します。
- プロトコル インスタンス入力を右クリックします。
- Go To Actual をクリックします。
ヒント: プロトコル インスタンス入力信号を波形設定 (WCFG) ファイルに保存するには、入力信号の実際の信号を追加します。プロトコル インスタンスの入力および出力は、WCFG ファイルが読み込まれた後に作成されるので、保存した入力は波形設定に含まれません。プロトコル インスタンス出力は、WCFG ファイルに保存できません。
- プロトコル インスタンス出力
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プロトコル インスタンス出力は、緑色の O アイコンで示されます。これらはプロトコル インスタンスに特殊の信号で、HDL デザインに対応するものはありません。これらの出力信号は、トランザクションを表示するため、波形ビューアーにのみ関係するイベントを生成します。
注意:
プロトコル インスタンス出力信号とその内容は、Vivado のリリース間で異なります。Tcl スクリプトを記述する際は、プロトコル インスタンス出力信号の特定の動作を利用しないようにすることをお勧めします。