シミュレーションを実行すると、Vivado IDE のメイン メニューに [Run] メニューが追加されます。
次の図に、シミュレーションの [Run] メニューを示します。
図 1. シミュレーションの [Run] メニュー コマンド
Vivado シミュレータの [Run] メニュー コマンドは次のとおりです。
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Restart: 既存のシミュレーションを時間 0 から再開します。Tcl コマンド:
restart
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Run All: 開いているシミュレーションを最後まで実行します。Tcl コマンド:
run -all
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Run For: 実行するシミュレーション時間を指定します。Tcl コマンド:
run <time>
ヒント: 「run 100 ns
」のように run コマンドで時間の単位を指定できますが、単位は省略することもできます。時間の単位を指定しない場合、Vivado シミュレータで TIME_UNIT Tcl プロパティで指定された単位が使用されます。TIME_UNIT プロパティを確認するには、Tcl コマンドget_property time_unit [current_sim]
を使用します。TIME_UNIT プロパティを変更するには、Tcl コマンドset_property time_unit <unit> [current_sim]
を使用します。<unit> には、fs、ps、us、ms、s のいずれかを指定します。 - Step: シミュレーションを次の HDL ソース行まで実行します。
- Break: 実行中のシミュレーションを停止します。
- Delete All Breakpoints:ブレークポイントをすべて削除します。
- Relaunch Simulation: シミュレーション ファイルを再コンパイルしてシミュレーションを再実行します。