論理シミュレーションでは、UNISIM ライブラリが使用されます。このライブラリには、デバイス プリミティブまたは最下位構築ブロックの記述が含まれます。
compile_simlib
コマンドで IP カタログに含まれるすべての IP のスタティック シミュレーション ファイルがコンパイルされます。暗号化されたコンポーネント ファイル
次の表に、IP をデザインに含めたときにコンパイル済みの暗号化されたライブラリ ファイルを呼び出す UNISIM ライブラリをリストします。ライブラリ検索パスに必要なパスを含めてください。
コンポーネント ファイル | 説明 |
---|---|
<Vivado_Install_Dir>/data/verilog/src/unisim_retarget_comp.vp | 暗号化された Verilog ファイル |
<Vivado_Install_Dir>/data/vhdl/src/unisims/unisim_retarget_VCOMP.vhdp | 暗号化された VHDL ファイル |
VHDL UNISIM ライブラリ
VHDL UNISIM ライブラリは、ザイリンクス デバイス ファミリのプリミティブを指定する次のファイルに分割されています。
- コンポーネント宣言 (
unisim_VCOMP.vhd
) - パッケージ ファイル (unisim_VPKG.vhd)
これらのプリミティブを使用するには、各ファイルの最初に次の 2 行を追加する必要があります。
library UNISIM;
use UNISIM.VCOMPONENTS.all;
Verilog UNISIM ライブラリ
Verilog では、各ライブラリ モジュールは個別の HDL ファイルで指定されます。これにより、-y
オプションでライブラリを指定することで、指定のディレクトリですべてのコンポーネントを検索してライブラリを自動的に展開できます。
Verilog UNISIM ライブラリは、モジュール使用前に HDL ファイルで指定することはできません。ライブラリ モジュールを使用するには、すべて大文字を使用してモジュール名を指定してください。
次の例は、インスタンシエートされたモジュール名とそのモジュールに関連するファイル名を示しています。
- BUFG モジュールは BUFG.v
- IBUF モジュールは IBUF.v
Verilog では大文字/小文字が区別されるので、UNISIM プリミティブのインスタンシエーションではすべて大文字の命名規則に従うようにしてください。
コンパイル済みライブラリを使用する場合は、正しいシミュレータ コマンド ライン オプションを使用して、コンパイル済みライブラリを指定してください。次に、Vivado シミュレータの例を示します。
-L unisims_ver
説明:
-L
はライブラリ指定オプションです。