シミュレーション出力を記録するには、VCD (Value Change Dump) ファイルを使用できます。Tcl コマンドは、出力される値に関連する Verilog システム タスクに基づきます。
VCD 機能では、次の表にリストされる Tcl コマンドで Verilog システム タスクが記述されます。
Tcl コマンド | 説明 |
---|---|
open_vcd
|
シミュレーション出力を取り込むための VCD ファイルを開きます。$dumpfile Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
checkpoint_vcd
|
$dumpall Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
start_vcd
|
$dumpon Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
log_vcd
|
指定した HDL オブジェクトの VCD ファイルを記録します。$dumpvars Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
flush_vcd
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$dumpflush Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
limit_vcd
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$dumplimit Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
stop_vcd
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$dumpoff Verilog システム タスクと同様の操作を実行します。 |
close_vcd
|
VCD の生成を閉じます。 |
詳細は、 『Vivado Design Suite Tcl コマンド リファレンス ガイド』 (UG835) を参照するか、Tcl コンソールに次を入力してください。
<command> -help
例:
open_vcd xsim_dump.vcd
log_vcd /tb/dut/*
run all
close_vcd
quit
詳細は、Verilog 言語サポートの例外 を参照してください。
VCD データを使用して、シミュレーション エラーをデバッグするためにシミュレータの出力を検証できます。