compile_simlib のデフォルトの変更 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2022-04-21
Version
2022.1 日本語

config_compile_simlib Tcl コマンドを使用すると、compile_simlib コマンドで使用されるサードパーティ シミュレータのオプションを設定できます。

Tcl コマンド

config_compile_simlib [-cfgopt <arg>] [-simulator <arg>] [-reset] [-quiet] [-verbose]

説明:

  • -cfgopt <arg>: シミュレータの設定オプションを <simulator>:<language>:<library>:<options> の形式で設定します。
  • -simulator: 設定を表示するシミュレータを指定します。
  • -reset: 指定したシミュレータの設定をすべてリセットします。
  • -quiet: [Tcl Console] ウィンドウにコマンド出力を表示せずにコマンドを実行します。
  • -verbose: [Tcl Console] ウィンドウにコマンド出力をすべて表示します。

たとえば、UNISIM VHDL ライブラリのコンパイルに使用するオプションを変更するには、次のコマンドを入力します。

config_compile_simlib {cxl.modelsim.vhdl.unisim:-source -93 -novopt}
重要: compile_simlib コマンドは、ザイリンクス プリミティブおよびザイリンクス Vivado IP のシミュレーション モデルをコンパイルします。ザイリンクス Vivado IP コアは、IP を生成したときに出力ファイルとして提供されないので、compile_simlib コマンドを使用して作成されるコンパイル済みライブラリに含まれます。

MYVIVADO を使用してパッチされた IP リポジトリを新規出力ディレクトリにコンパイルする方法

パッチされた IP リポジトリが次のディレクトリにあるとします。

'/test/patched_ip_repo/data/ip/xilinx'

デフォルトでインストールされた IP リポジトリと MYVIVADO で指定されたリポジトリを新規出力ディレクトリにコンパイルするには、MYVIVADO 環境変数をこのパッチされた IP リポジトリに指定し、compile_simlib を実行します。compile_simlib は、デフォルトのインストール リポジトリと MYVIVADO で設定されたリポジトリからの IP ライブラリ ソースを処理します。

% setenv MYVIVADO /test/patched_ip_repo
% compile_simlib -simulator <simulator> -directory <new_clibs_dir>

MYVIVADO を使用してパッチされた IP リポジトリを既存の出力ディレクトリにコンパイルする方法

パッチされた IP リポジトリが次のディレクトリにあるとします。

'/test/patched_ip_repo/data/ip/xilinx'

MYVIVADO で指定されたリポジトリを既存の出力ディレクトリ (ライブラリは既にデフォルトでインストールされた IP リポジトリ用にコンパイル済み) にコンパイルするには、MYVIVADO 環境変数をこのパッチされた IP リポジトリに指定し、compile_simlib を実行します。compile_simlib は、MYVIVADO で設定されたリポジトリからの IP ライブラリ ソースを処理して既存の出力ディレクトリに配置します。

% setenv MYVIVADO /test/patched_ip_repo
% compile_simlib -simulator <simulator> -directory <existing_clibs_dir>