デザイン ユニット インスタンスのテストベンチを作成します。このコマンドは、スコープ指定された階層インスタンスの System Verilog ベースのテストベンチを作成します。テストベンチには、ポート/信号仕様、パラメーター宣言、スティミュラス ベクター インクルード ファイル、および DUT (Design Under Test) として選択したインスタンスのモジュール インスタンシエーションが含まれます。このコマンドを使用すると、シミュレーションを開始できる既存または新規のシミュレーション ファイルセットにテストベンチを追加できます。
注記: 生成されたテストベンチは、シミュレータに依存しません。
オプション | 説明 |
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-name <arg> | テストベンチ モジュールの名前を指定します。デフォルト名は testbench です。 |
-add_to_simset <arg> | テストベンチを追加する必要があるシミュレーション ファイルセット名を指定します。このオプションが指定されていない場合、コマンドは現在アクティブなシミュレーション ファイルセットにテストベンチを追加します。 |
-set_as_top | 生成されたテストベンチ モジュールを、テストベンチが追加されたシミュレーション ファイルセットの最上位に設定します。 |
-mode <arg> | シミュレーション モードを指定します。使用できる値は、behavioral (ビヘイビアー)、post-synthesis (合成後)、および post-implementation (インプリメンテーション後) です。デフォルトは behavioral です。 |
-type <arg> | シミュレーション タイプを指定します。使用できる値は、functional (論理) または timing (behavioral モードの場合は使用不可) です。 |
-force | 既存のテストベンチ ファイルを上書きします。 |
-quiet | コマンドをメッセージを表示せずに実行します。実行中にエラーが発生しても、TCL_OK が返されます。 注記: コマンドを実行したときにコマンド ラインで発生したエラーが返されます。コマンド内で発生したエラーのみが非表示になります。
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-verbose | メッセージの非表示設定を一時的に解除し、コマンドからのすべてのメッセージを返します。 注記: メッセージの非表示設定は、
set_msg_config コマンドで定義できます。 |
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次のコマンド例では、FIFO モジュール用のテストベンチを作成し、sub_design_fifo
シミュレーション ファイルセットに追加しています。
create_testbench -name fifo -add_to_simset sub_design_fifo
次のコマンド例では、buf タイプのモジュールの /top/DUT/fifo/buf_1 インスタンスの VCD ファイルを生成し、2000 ns の VCD ファイルに波形アクティビティを記録し、tb という名前のモジュールを持つテストベンチを作成し、そのテストベンチを test_buffer
シミュレーション ファイルセットに追加し、tb をこのファイルセットの最上位モジュールとして設定します。
generate_vcd_ports {/top/DUT/fifo/buf_1}
run 2000ns
close_vcd -ports
create_testbench -name tb -add_to_simset test_buffer -set_as_top