次の表に、xelab
、xvhdl
、および xvlog
xsim コマンドのコマンド オプションを示します。
コマンド オプション | 説明 | 使用するコマンド |
---|---|---|
-d [define]
<name>[=<val>]
|
Verilog マクロを定義します。各 Verilog マクロに -d|--define を使用します。マクロのフォーマットは <name>[=<val>] で、<name> はマクロの名前、<value> はオプションのマクロの値です。 |
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-debug <kind>
|
指定したデバッグ機能をオンにしてコンパイルします。<kind> に有効な値は、次のとおりです。
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xelab |
-encryptdumps
|
コンパイルされるデザイン ユニットの解析済みダンプを暗号化します。 | |
-f [-file] <filename>
|
指定したファイルから追加オプションを読み出します。 | |
-generic_top <value>
|
最上位デザイン ユニットのジェネリックまたはパラメーターを指定した値に置き換えます。例: -generic_top "P1=10"
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xelab |
-h [-help]
|
ヘルプ メッセージを表示します。 | |
-i [include] <directory_name>
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Verilog の `include を使用して含めたファイルを検索するディレクトリを指定します。各検索ディレクトリに -i|--include を使用します。 |
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-initfile <init_filename>
|
デフォルトの xsim.ini ファイルで提供される設定に追加、またはそれらの設定の代わりに使用する設定を含むユーザー定義のシミュレータ初期化ファイルを指定します。 | |
-L [-lib] <library_name>
[=<library_dir>]
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インスタンシエートされた VHDL 以外のデザイン ユニット (Verilog デザイン ユニットなど) の検索ライブラリを指定します。 各検索ライブラリに |
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-log <filename>
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ログ ファイルの名前を指定します。デフォルトは <xvlog|xvhdl|xelab|xsim>.log です。 | |
-maxarraysize <arg>
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VHDL 配列の最大サイズを 2**n に設定します。デフォルトは n = 28、つまり 2**28 です。 | xelab |
-maxdelay
|
Verilog デザイン ユニットを最大遅延でコンパイルします。 | xelab |
-maxdesigndepth <arg>
|
エラボレーターで許容されるデザイン階層深さの最大値を変更します。デフォルトは 5000 です。 | xelab |
-maxlogsize <arg>
|
ログ ファイルの最大サイズを MB で指定します。デフォルトは無制限です。 | xsim のオプション |
-mindelay
|
Verilog デザイン ユニットを最小遅延でコンパイルします。 | xelab |
-mt <arg>
|
並列実行可能なサブコンパイル ジョブの数を指定します。有効な値は、
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xelab |
-nolog
|
ログ ファイルを生成しません。 | |
-noieeewarnings
|
VHDL IEEE 機能からの警告をオフにします。 | xelab |
-noname_unnamed_generate
|
名前の付いていない生成ブロックに対して名前を付けないようにします。 | |
-notimingchecks
|
Verilog 指定ブロックでタイミング チェック コンストラクトを無視します。 | xelab |
-nosdfinterconnectdelays
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SDF の SDF ポートおよびインターコネクト遅延コンストラクトを無視します。 | xelab |
-nospecify
|
Verilog パス遅延とタイミング チェックを無視します。 | xelab |
-O <arg>
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最適化をイネーブルまたはディスエーブルにします。
注記: 値が小さいほどコンパイル時間は短くなりますが、シミュレーションは低速になります。値が大きいほどコンパイル時間は長くなりますが、シミュレーションは高速になります。
|
xelab |
-override_timeunit
|
すべての Verilog モジュールの時間単位を -timescale オプションで指定した値に置き換えます。 |
xelab |
-override_timeprecision
|
すべての Verilog モジュールの時間精度を -timescale オプションで指定した時間精度に置き換えます。 |
xelab |
-pulse_e <arg>
|
パス パルス エラー制限をパス遅延のパーセントで指定します。有効な値は 0 ~ 100 です (デフォルトは 100)。 | xelab |
-pulse_r <arg>
|
パス パルス拒否制限をパス遅延のパーセントで指定します。有効な値は 0 ~ 100 です (デフォルトは 100)。 | xelab |
-pulse_int_e arg
|
インターコネクト パルス拒否制限を遅延のパーセントで指定します。有効な値は 0 ~ 100 です (デフォルトは 100)。 | xelab |
-pulse_int_r <arg>
|
インターコネクト パルス拒否制限を遅延のパーセントで指定します。有効な値は 0 ~ 100 です (デフォルトは 100)。 | xelab |
-pulse_e_style <arg>
|
パルスがモジュール パス遅延よりも短いことを示すエラーをいつレポートするかを指定します。有効な値は次のとおりです。
onevent です。 |
xelab |
-prj <filename>
|
vhdl|verilog <work lib> <HDL file
name> の入力が 1 つまたは複数含まれる Vivado シミュレータ プロジェクト ファイルを指定します。 |
|
-r [-run]
|
生成された実行可能スナップショットをコマンド ラインの対話型モードで実行します。 | xelab |
-rangecheck
|
ランタイム値の範囲のチェックをイネーブルにします (VHDL)。 | xelab |
-R [-runall]
|
生成された実行可能スナップショット ファイルをシミュレーションの最後まで実行します。 | |
-relax
|
厳密な言語規則を緩和します。 | |
-s [-snapshot] <arg>
|
出力されるシミュレーション スナップショットの名前を指定します。デフォルトは <worklib>.<unit> です (例: work.top )。追加のユニット名は # で連結します (例: work.t1#work.t2 )。 |
xelab |
-sdfnowarn
|
SDF 警告を出力しません。 | xelab |
-sdfnoerror
|
SDF ファイルで見つかったエラーを警告として処理します。 | xelab |
-sdfmin <arg>
|
<root>=<file> という形式で指定し、<file> という SDF ファイルの最小遅延を <root> にアノテートします。 |
xelab |
-sdftyp <arg>
|
<root>=<file> という形式で指定し、<file> という SDF ファイルの標準遅延を <root> にアノテートします。 |
xelab |
-sdfmax <arg>
|
<root>=<file> という形式で指定し、<file> という SDF ファイルの最大遅延を <root> にアノテートします。 |
xelab |
-sdfroot <root_path>
|
SDF アノテーションを適用するデフォルトのデザイン階層を指定します。 | xelab |
-sourcelibdir
<sourcelib_dirname>
|
コンパイルされていないモジュールの Verilog ソース ファイルのディレクトリを指定します。 各ソース ディレクトリに |
|
-sourcelibext
<file_extension>
|
コンパイルされていないモジュールの Verilog ソース ファイルのファイル拡張子を指定します。 ソース ファイル拡張子に |
|
-sourcelibfile <filename>
|
コンパイルされていないモジュールを含む Verilog ソース ファイルのファイル名を指定します。 | |
-stat
|
CPU、メモリ使用量、デザイン統計を表示します。 | xelab |
-sv
|
入力ファイルを SystemVerilog モードでコンパイルします。 | デザイン ファイル、xvhdl および xvlog の解析 |
-timescale
|
Verilog モジュールのデフォルトの時間単位を指定します。デフォルトは 1ns/1ps です。 |
xelab |
-timeprecision_vhdl <arg>
|
VHDL デザインの時間精度を指定します。デフォルトは 1ps です。 |
xelab |
-transport_int_delays
|
インターコネクト遅延に転送モデルを使用します。 | xelab |
-typdelay
|
Verilog デザイン ユニットを標準遅延 (デフォルト) でコンパイルします。 | xelab |
-v [verbose] [0|1|2]
|
表示メッセージの詳細レベルを指定します。デフォルトは 0 です。 | |
-version
|
コンパイラ バージョンを表示します。 | |
-work <library_name>
[=<library_dir>]
|
work ライブラリを指定します。この引数のフォーマットは
|
|
-sv_root <arg>
|
DPI ライブラリを含むルート ディレクトリを指定します。 デフォルトは |
xelab |
--sc_lib arg
|
SystemC 関数の共有ライブラリ名 (.dll/.so) をファイル拡張子なしで指定します。 | xelab |
--sc_root
<arg>
|
SystemC ライブラリを含むルート ディレクトリを指定します。デフォルトは <current_directory>/xsim.dir/work/xsc です。 |
xelab |
-sv_lib <arg>
|
DPI インポートされた関数の共有ライブラリ名 (.dll/.so) をファイル拡張子なしで指定します。 | xelab |
-sv_liblist <arg>
|
DPI 共有ライブラリをポイントするブートストラップ ファイルを指定します。 | xelab |
-dpiheader <arg>
|
エクスポートおよびインポートされた関数のヘッダー ファイル名を指定します。 | xelab |
-driver_display_limit <arg>
|
指定した最大サイズまでの信号のドライバー デバッグをイネーブルにします (デフォルト: n = 65536)。 | xelab |
-dpi_absolute
|
Linux で lib<libname>.so という形式の DPI ライブラリに LD_LIBRARY_PATH ではなく絶対パスを使用します。 |
xelab |
-incr
|
シミュレーションでインクリメンタル解析/エラボレーションをイネーブルにします。 | |
-93_mode
|
VHDL を 93 モードでコンパイルします。 | |
-2008
|
VHDL を 2008 モードでコンパイルします。 | デザイン ファイル、xvhdl および xvlog の解析 |
-nosignalhandlers
|
コンパイラでアンチウィルス、ファイアウォール信号を受信しないようにします。 | |
-dpi_stacksize <arg>
|
DPI タスクのユーザー定義のスタック サイズ。 | xelab |
-transform_timing_checkers
|
タイミング チェッカーを Verilog プロセスに変換します。 | xelab |
-a
|
run-all を実行するスタンドアロンのインタラクティブではない実行ファイルを生成します。 常に デバッグ機能なしでシミュレーションをより高速に実行するには、 |
xelab |
-ignore_assertions
|
SystemVerilog の同時処理アサートを無視します。 | xelab |
-ignore_coverage
|
SystemVerilog の機能カバレッジを無視します。 | xelab |
-cov_db_dir <arg>
|
機能カバレッジ データベースのダンプを保存するディレクトリを指定します。カバレッジ データは、<arg>/xsim.covdb/<cov_db_name> ディレクトリに保存されます。デフォルトは ./ です。 | xelab |
-cov_db_name <arg>
|
機能カバレッジ データベースの名前を指定します。カバレッジ データは、<cov_db_dir>/xsim.covdb/<arg> ディレクトリに保存されます。デフォルトはスナップショット名です。 | xelab |
-uvm_version
<arg>
|
UVM バージョンを指定します。デフォルトは 1.2 です。 | デザイン ファイル、xvhdl および xvlog の解析 xelab |
-report_assertion_pass
|
パス アクション ブロックがない場合でも、SystemVerilog 並列アサーション パスをレポートします。 | xelab |
-dup_entity_as_module
|
混合言語デザインの Verilog 階層内で階層参照のレポートをイネーブルにします。 注意: これにより、コンパイル速度が大幅に低下する可能性があります。
|
xelab |
-cc_celldefines
|
セル定義属性が設定されているライブラリ/モジュールに対してコード カバレッジ情報をキャプチャする必要があるかどうかを指定します。デフォルトでは OFF です。 | xelab |
-cc_libs
|
指定されているライブラリすべてに対してコード カバレッジ情報をキャプチャする必要があるかどうかを指定します。デフォルトでは OFF です。 | xelab |
-cc_type arg
|
コード カバレッジ統計 -bcesfxt を生成するためのオプションを指定します。(s)Statement Coverage、(b)Branch Coverage、(c)Condition Coverage がサポートされます。 | xelab |
-cc_db arg
|
コード カバレッジ データベースは <cc_dir_argvalue>/xsim.codecov/<cc_db_argvalue> 内に保存されます。デフォルトは SnapshotName です。 | xelab |
-cc_dir arg
|
コード カバレッジ データベースは <cc_dir_argvalue>/xsim.codeCov/<cc_db_argvalue> ディレクトリ下に保存されます。デフォルトは ./xsim.codecov/ です。 | xelab |
-ignore_localparam_override
|
Ignore localparam override | xelab |