Vivado シミュレータを使用するシミュレーションは、次の 2 段階で実行されます。
- 最初の段階では、シミュレータ コンパイラ xelab により、HDL モデルがスナップショットにコンパイルされます。スナップショットは、シミュレータが実行できる形式でモデルを表記したものです。
- 次に、そのモデルをシミュレーションするため、シミュレータでそのスナップショットが読み込まれ、実行されます (
xsim
コマンドを使用)。非プロジェクト モードでは、最初の段階を飛ばして 2 番目の段階のみを繰り返すと、スナップショットを再利用できます。
シミュレータでスナップショットが作成されると、モデルの最上位モジュールの名前に基づいてスナップショット名が付けられますが、コンパイラに対するオプションとしてスナップショット名を指定することもできます。スナップショット名は、ディレクトリまたは SIMSET 内で重複しないようにします。デフォルトでもカスタムでも、同じスナップショット名を使用すると、前に生成されたスナップショットが上書きされます。
重要: 同じディレクトリまたは SIMSET 内で同じスナップショット名を使用して、2 つのシミュレーションを実行することはできません。