プロトコル インスタンスの理解 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2022-04-21
Version
2022.1 日本語

AXI インターフェイスは、『 AMBA® AXI and ACE Protocol Specification』および『 AMBA® 4 AXI4-Stream Protocol Specification』で Arm® 社により定義されている論理信号の標準セットで構成されています。これらの信号は、仕様で説明されている論理イベントととしてコード記述されたデータ トランザクションを伝搬します。Vivado シミュレータでは、これらの信号を波形ビューアーで直接表示できますが、信号からだけではどのようなトランザクションが発生しているのかを判断するのが困難な場合があります。

トランザクションを表示しやすくするため、Vivado シミュレータには、信号アクティビティを解析してアクティビティをトランザクション レベルで示す新しい信号を生成する機能があります。このプロセスは、プロトコル解析のと呼ばれます。 Vivado シミュレータは、各 AXI インターフェイスに対し、AXI インターフェイスとプロトコル解析の入力および出力を表す「プロトコル インスタンス」 という新しいデザイン オブジェクトを作成します。プロトコル インスタンスは通常、入力信号と同じスコープに配置されます。