条件の追加 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション (UG900)

Document ID
UG900
Release Date
2022-04-21
Version
2022.1 日本語

ブレーク ポイントを条件に基づいて追加し、診断メッセージを表示するには、次のコマンドを使用します。

add_condition <condition> <message> 

たとえば、Vivado IDE の BFT サンプル デザインで、wbClk 信号と reset の両方が 1 になったときにシミュレーションを停止して診断メッセージを出力するには、シミュレーション開始時に次のコマンドを実行します。

add_condition {reset == 1 && wbClk == 1} {puts "Reset went to high"; stop}

BFT サンプル デザインは、追加された条件により、条件が満たされたときにシミュレーションが 5 ns 停止し、「"Reset went to high"」というメッセージがコンソールに表示されます。シミュレータは、次の step または run コマンドでシミュレーションが再開されるまで待機します。

-notrace オプション

通常、add_condition コマンドを実行すると、指定した Tcl コマンドがコンソール、ログ ファイル、ジャーナル ファイルにも含まれますが、-notrace オプションを使用すると、出力は記録されますが、コマンド自体が含まれなくなります。

たとえば、次のコマンドを実行したとします。

puts 'Hello'

上記のコマンドは、コンソール、ログ ファイル、ジャーナル ファイルに次のように表示されます。

# puts ‘Hello’
Hello

これに -notrace オプションを付けて実行すると、次のように出力のみが表示されるようになります。

Hello