このセクションでは、すべてのインターフェイス タイプに共通の波形の機能を説明します。特定のインターフェイス タイプ (AXI メモリ マップド、AXI4-Stream など) に関する情報は、そのインターフェイス タイプのセクションを参照してください。
波形ウィンドウでのプロトコル インスタンスの理解
プロトコル インスタンスを波形ウィンドウに追加すると、Vivado シミュレータによりプロトコル インスタンスを表す波形オブジェクトの階層が作成されます。この階層の構造は変更できません。AXI インターフェイスのタイプにより階層は異なります。
ヒント: 波形オブジェクト階層に含まれていないプロトコル インスタンス入力信号を表示する必要がある場合があります。信号を階層に追加することはできませんが、階層の前後に追加することは可能です。
トランザクション波形の理解
トランザクション波形は、ほかのタイプの波形とは異なります。トランザクション波形は、時間の経過に対する信号の値の変化を表示するのではなく、シミュレーションしているデザインの動作に関するアクティビティの期間を表示します。次の図に、トランザクション波形の例を示します。細い線はアクティビティのない期間を表し、矩形 (トランザクション バーと呼ばれる) はアクティビティの期間を表します。次の図の例には、3 つのトランザクション バーが示されています。
図 1. トランザクション波形の表示
プロトコル インスタンス入力に対してプロトコル解析が実行されている間は、次の図に示すように、トランザクション波形に「Loading…
」というテキストを含む灰色のバーが表示されます。プロトコル解析が進行すると、灰色のバーがトランザクション データに置き換わります。
図 2. プロトコル解析中のトランザクション波形