マクロは XDC 制約として保存されます。定義上、これらは Tcl コマンドです。これにより、マクロを XDC 制約ファイルと Tcl スクリプトの両方で使用でき、インタラクティブに使用できます。
マクロを保存するには write_xdc
コマンドを使用し、読み込むには read_xdc
コマンドを使用します。特定セルに適用範囲を限定するには、-cell
オプションを使用します。
-cell
オプションは、あるマクロの相対的な配置を、別の階層にある同様のインスタンスに適用する場合に、特に便利です。
マクロの管理の例 1
マクロを含む、メモリ内のすべての XDC 制約を書き出します。
% write_xdc constrs.xdc
マクロの管理の例 2
デザインにあるセルのインスタンスが 3 つ含まれているとします。
inst_0, inst_1, and inst_2.
マクロは inst_0 内に作成されます。
% create_macro m0
% update_macro m0 {reg0 X0Y0 reg1 X0Y1}
% write_xdc -cell inst_0 inst_0.xdc
マクロの管理の例 3
セル inst_0 に対して、マクロ m0 を含む XDC 制約をすべて保存します。
% write_xdc -cell inst_0.xdc inst_0.xdc
マクロの管理の例 4
セル inst_0 からのマクロ m0 を含む XDC 制約を読み込み、inst_1 および inst_2 に適用します。
% read_xdc inst_0 -cell {inst_1 inst_2}
% get_macros
m0 inst_1_m0 inst_2_m0
ヒント: マクロを読み出して、
-cell
で別のセルに適用する場合、その新しいマクロには独自の名前を付ける必要があります。セル名が接頭辞としてマクロ名に追加され、新しいマクロ名が作成されます。例 4 では、新しいマクロ inst_1_m0 および inst_2_m0 が作成されます。