パフォーマンス目的のデザイン - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 階層デザイン (UG905)

Document ID
UG905
Release Date
2022-04-20
Version
2022.1 日本語

モジュールをデザインの残りの部分から独立させてインプリメントすると、通常のトップ ダウン フローで実行されるモジュール間の最適化は実行されません。このような制限によるパフォーマンスの劣化を防ぐには、次のガイドラインに従ってください。

  • インプリメントする OOC モジュールを注意して選択します。デザインのほかのロジックから論理的に独立しており、デバイスの連続したエリアに物理的に制約可能なモジュールを選択してください。
  • 選択したモジュールを考慮して効率的な階層を構築します。独立したインプリメンテーション用に階層の構造を作成します。デザイン階層は、重要な考慮事項です。デザインをどのように分割するかは、結果の質に大きな影響を与える可能性があります。OOC インプリメンテーション用にモジュールを適切にグループ化するため、階層の追加または変更が必要な場合もあります。
  • クリティカル パスは、モジュール (サブモジュールまたは最上位) 内に完全に含まれるようにします。
  • モジュール内の最適化が最大限に実行されるようにし、配置配線を柔軟に実行できるようにするため、モジュール間の入力および出力にレジスタを付けます。
  • コンテキスト制約を定義して、モジュールの使用方法に関する情報を供給します。コンテキスト制約では、最上位でモジュールをどのように接続するかが定義されるので、さらに多くの最適化および正確なタイミング解析を実行できます。アウト オブ コンテキスト デザイン制約 を参照してください。
  • 専用接続は、常に OOC モジュールの境界を越えて適切に処理されるとは限りません。関連するデザイン エレメントは、すべてパーティションにまとめる必要があります。たとえば、トランシーバーまたは IOLOGIC コンポーネントなどの専用接続が付いた I/O コンポーネントがその例です。コンポーネント間の専用接続 を参照してください。