OOC モジュールをインプリメントするには、次の要件に従う必要があります。
- 各モジュールのインプリメンテーションに Pblock 制約を使用し、配置を制御する必要があります。Pblock を使用しない場合、アセンブリ段階で配置が競合する可能性があります。
- すべての OOC Pblock に CONTAIN_ROUTING プロパティを追加します。このプロパティを設定しないと、配線に競合が発生する可能性があり、
lock_design
でインポートされたモジュールの配線をロックできません。 - 各 OOC モジュールの Pblock 範囲は重複しないようにします。最上位デザインに複数の OOC モジュールをインポートする場合は、モジュールがそれぞれデバイスの別の領域を使用している必要があります。
- 入れ子の Pblock (子 Pblock) は、その Pblock の範囲が親 Pblock の範囲に完全に含まれ、PARENT プロパティが正しく設定されていれば、OOC インプリメンテーションでサポートされます。Pblock 制約 を参照してください。
- クロック バッファー (最上位と OOC モジュールの両方) は、すべてロックする必要があります。OOC モジュール内のバッファーには LOC 制約を設定し、最上位のバッファーの位置を HD.CLK_SRC 制約で指定する必要があります。HD.CLK_SRC 制約の詳細は、アウト オブ コンテキスト デザイン制約 を参照してください。
- OOC インプリメンテーション結果を再利用する場合は、HD.PARTPIN_RANGE または HD.PARTPIN_LOCS 制約を使用して OOC インプリメンテーション中に OOC モジュール ピンをロックすることを強くお勧めします。
パーティション ピンは、OOC インプリメンテーションで主に次の 2 つの役割を果たします。
- 関連するインターフェイス ロジックの配置をガイドするための物理ロケーションを作成します。配置に影響を与えるには、PartPin へおよび PartPin からのタイミング制約 (set_max_delay) が必要です。
- 配線ツールに対してインターフェイス サブネットを配線するポイントを示します。PartPin がないと、インターフェイス ネットは配線できません。再利用中にインターフェイス ネットに必要なモジュール ブロック内の配線リソースを配線する OOC 結果を作成できます。これにより OOC ネットは保持されず、デザインが配線不可能な状態は発生しません。
HD.PARTPIN_RANGE および HD.PARTPIN_LOCS 制約の詳細は コンテキスト制約 の表、set_max_delay の詳細は タイミング制約 の表を参照してください。