デフォルトでは、すべての合成 run およびインプリメンテーション run はデフォルトのレポート ストラテジが使用されます。レポート ストラテジを設定する方法は、次のとおりです。
- [Design Runs] ウィンドウで run を 1 つクリックします。
- [Run Properties] ウィンドウの [Reports] タブをクリックします。
- [Report Strategy] ドロップダウン リストからストラテジを選択します。図 1. インプリメンテーション run のレポート ストラテジの選択
2 つのフロー カテゴリが使用可能で、それぞれに複数の定義済みレポート ストラテジとユーザー ストラテジが含まれます。
Flow (フロー) | レポート ストラテジ | 注記 |
---|---|---|
合成 | Vivado Synthesis Default Reports | 合成の最後で使用量レポートのみを実行 |
No Reports | ランタイムを最小限に抑える最適なストラテジ | |
インプリメンテーション | Vivado Implementation Default Reports | 2017.3 より前の Vivado リリースと同じレポートを実行 |
UltraFast Design Methodology Reports | 『ザイリンクス FPGA および SoC 用 UltraFast 設計手法ガイド』 (UG949) で推奨されるすべてのレポートを実行 | |
Performance Explore Reports | デフォルト レポートと同じですが、phys_opt_design 後にタイミング レポートも表示されます。 |
|
Timing Closure Reports | [UltraFast Design Methodology Reports] と同じですが、複数の report_design_analysis および report_qor_suggestions もプラス |
|
No Reports | ランタイムを最小限に抑える最適なストラテジ |
レポートの中には、run を実行する前に次のいずれかの理由から淡色表示されるものもあります。
- ディスエーブルになったフローと関係している
- ユーザーによりディスエーブルにされた
run が終了したら、使用可能なレポートすべてに緑のチェックマークが付き、[Reports] タブからダブルクリックすると開くことができます。レポートの中には、次のいずれかの理由で使用できないものもあります。
- ディスエーブルになったフローと関係している
- ユーザーによりディスエーブルにされた
- インクリメンタル コンパイル run のみでイネーブルになっている図 2. 生成された run レポートの確認
ヒント: タイミング レポートの中には、従来のプロジェクト プロパティENABLE_OPTIONAL_RUNS_STA
を設定した場合にのみ生成されるものもあります。このプロパティは、今後のリリースで削除される可能性もあります。たとえば、set_property ENABLE_OPTIONAL_RUNS_STA 1 [current_project]
がその例です。