消費電力レポート (Power Report) は配線後に生成され、デバイスの現在の動作条件とデザインのスイッチング レートに基づく消費電力の詳細をレポートします。消費電力解析には、合成済みネットリストまたは配置配線済みデザインが必要です。
- 動作条件を設定するには、
set_operating_conditions
コマンドを使用します。 - スイッチング アクティビティを設定するには、
set_switching_activity
コマンドを使用します。
[Report Power] コマンドは、合成済みデザインまたはインプリメント済みデザインを開いているときに実行できます。
このレポートでは、次のようなデザイン入力に基づいて消費電力が見積もられます。
- ジャンクション温度、周囲温度などの温度値。注記:
-junction_temp
コマンドのset_operating_condition
オプションを使用すると、ジャンクション温度を設定できます。温度を指定しない場合は、ツールによりデザイン入力に基づいて算出されます。 - ボード層の数、ボードの温度など、選択したボードに関するデータ。
- デザインで使用されるエアフローおよびヒートシンク プロファイルのデータ。
- 各種電源の FPGA 電流要件のレポート。
- 消費電力の分配を詳細に解析することにより、ダイナミック消費電力、温度による消費電力の変動、またはオフチップ消費電力を削減する消費電力節約ストラテジを特定。
- シミュレーション アクティビティ ファイルを使用してより正確な消費電力見積もりが可能。図 1. [Report Power] ダイアログ ボックス