除外設定は、デザイン制約の一部としてチェックポイント内に自動的に保存され、そのチェックポイントから復元されるようになります。除外設定は、シンプルな XDC およびバイナリ制約の両方に保存されます。
write_xdc
および write_waivers
コマンドを使用すると、除外設定をスタンドアロン XDC ファイルとしてエクスポートできます。XDC は、Vivado ツール内で read_xdc
または source
コマンドを使用すると読み込むことができます。
write_xdc
コマンドでは、XDC ファイル内の除外設定すべてとデザイン制約すべてがエクスポートされます。これには、ユーザーの定義した除外設定とザイリンクス IP 除外設定が含まれます。XDC 内の制約は、デザインに適用された順番で記述されます。除外設定のみをエクスポートするには、-type
waiver
コマンド ライン オプションを使用します。次に例を示します。
write_xdc -type waiver -file waivers.xdc
create_waiver -internal
オプションで識別できます。ユーザー除外設定には、create_waiver -internal
オプションは使用できません。このオプションは、ザイリンクス IP 除外設定に対してのみ予約されています。
write_waivers
コマンドは、ユーザー除外設定のみをエクスポートし、より詳細な制御と粒度がある点が write_xdc
とは異なります。ザイリンクス IP 除外設定は write_waivers
ではエクスポートされません。デフォルトでは、すべてのユーザー CDC、DRC、Methodology 除外設定がエクスポートされます。-type
オプションを使用すると、CDC、DRC、または Methodology 除外設定のみがエクスポートできます。
たとえば、次のコマンドでは、すべての CDC 除外設定が waivers_cdc.xdc ファイルにエクスポートされます。
write_waivers -type CDC -file waivers_cdc.xdc
特定のチェック ID の除外設定をすべてエクスポートするには、-id
オプションを使用します。次の例の場合、Methodology チェックの TIMING-15 に対する除外設定がすべてエクスポートされます。
write_waivers -id TIMING-15 -file waivers_timing_15.xdc
次の表は、ユーザー除外設定とザイリンクス IP 除外設定に関する write_xdc
および write_waivers
コマンド間の違いをまとめています。
Vivado コマンド | ユーザー除外設定のエクスポート | ザイリンクス IP 除外設定のエクスポート |
---|---|---|
write_xdc
|
〇 | 〇 |
write_waivers
|
〇 | × |