AI エンジンは、VLIW SIMD 高パフォーマンス プロセッサのアレイで、5G ワイヤレスまたは機械学習アルゴリズムなど、演算負荷の高いアプリケーションまたは複雑な DSP を使用するアプリケーションに適しています。AI エンジンは、AI コア シリーズの ACAP デバイスすべてに含まれています。AI エンジン ベースのデザインは、 Vitis™ 統合設計環境 (IDE) を使用して生成できます。詳細は、 『Versal ACAP AI エンジン プログラム環境ユーザー ガイド』 (UG1076) を参照してください。Vitis を使用して AI エンジン デザインをコンパイルする際、 Vivado® Design Suite 互換のプロジェクトおよびデザイン チェックポイント (配線後) がデフォルトで作成されます。この生成されたデザイン チェックポイント (.dcp) ファイルは、Vivado で開いて消費電力見積もりを実行できます。消費電力レポートでは、使用されるコアおよびタイル、ベクターのタイプおよびロード、メモリの読み出しおよび書き込みレートなどの AI エンジン パラメーターもレポートされます。最大 AI エンジン周波数は、デバイスのスピード グレードによって異なります。Vitis ソフトウェア プラットフォームを使用して生成された .xpe ファイルは、XPE ツールにもインポートできます。また、Vitis ソフトウェア プラットフォームからシミュレーション フロー用の .xpe ファイルを生成する方法もあります。XPE インポート機能の詳細は、 『Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド (Versal ACAP 用)』 (UG1275) を参照してください。
