Vivado での消費電力最適化は、次の 2 つの段階で実行します。
-
opt_design
-
power_opt_design
重要: 消費電力最適化は、
opt_design
、power_opt_design
のいずれかまたは両方で、デザインのタイミング パフォーマンスに影響することがあります。
UltraScale™
デバイスでは、タイミングに悪影響を及ぼす可能性のあるより積極的なブロック RAM 消費電力最適化は、power_opt_design
にのみ含まれます。つまり、消費電力を抑えるよりもパフォーマンスを優先させることができます。
UltraScale+™
デバイスでは、power_opt_design
で XPM-URAM 消費電力最適化が実行されます。
デフォルトでは、
opt_design
コマンドでブロック RAM の消費電力最適化が実行されます。ブロック RAM の消費電力最適化は、-bram_power_opt
オプションを使用して明示的にスタンドアロンで実行することもできます。opt_design -bram_power_opt
ブロック RAM の消費電力最適化をデフォルトの
opt_design
フローからディスエーブルにするには、opt_design
コマンドに NoBramPowerOpt 指示子を設定します。opt_design -directive NoBramPowerOpt
この指示子は、[Settings] ダイアログ ボックスの [Implementation] ページからも設定できます。
図 1. 最適化中のブロック RAM の消費電力最適化をオフ
Vivado®
IDE で power_opt_design
を使用した消費電力最適化をイネーブルにするには、 をクリックし、is_enabled オプションをオンにします。このオプションをオンにすると、消費電力最適化が Vivado IDE のインプリメンテーションの一部として実行されます。最適化を詳細に設定し、その結果をレポートする場合は、消費電力解析の Tcl コマンドを参照してください。
重要: [Power Opt Design] は、デザイン フローの配置前または配置後のいずれかのタイミングでイネーブルにできますが、両方でイネーブルにすることはできません。詳細は、消費電力最適化の実行を参照してください。
図 2. 消費電力最適化オプション