デザインのすべてのリセットをディアサートできます。このオプションを使用すると、消費電力見積もり値がハードウェア上の値に近いものになります。このオプションの設定は、ツールから、または Tcl モードで、イネーブルまたはディスエーブルにできます。Switching Activity for Resets の設定には、次の 3 つのオプションがあります。
- None
- これがデフォルト モードです。ツールで値は設定されず、ベクターレス伝搬によるアクティビティをそのままにします。
- Deassert
- デザインのリセットがすべてディアサートされます。
- Do Not Deassert
- このモードでは、ディアサート オプションの変更が元の値に戻されます。
図 1. リセットのディアサート
set_switching_activity
および reset_switching_activity
コマンドに、次の Tcl オプションが追加されています。
set_switching_activity -deassert_resets
これは、Switching Activity for Resets の Deassert と同じです。
reset_switching_activity -no_deassert_resets
これは、Switching Activity for Resets の Do Not Deassert と同じです。Deassert オプションは次の例外条件では設定されません。
- リセット ネットが極性の異なるピンに接続されている場合。たとえば、リセット ネットがアクティブ High のリセット ピンとアクティブ Low のリセット ピンの両方に接続されている場合、コマンドでこのネットに値は設定されません。
- アクティブ High のリセット ピンに接続されているセットが、同時にアクティブ High のイネーブル ピンにも接続されている場合、このコマンドでは何も実行されません。
- 異なるクロック ドメインをまたぐ際のメタスタビリティを回避するために、非同期クリアと同期ディアサートを実行する同期回路に接続されているネット。