リセットのディアサート - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化 (UG907)

Document ID
UG907
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

デザインのすべてのリセットをディアサートできます。このオプションを使用すると、消費電力見積もり値がハードウェア上の値に近いものになります。このオプションの設定は、ツールから、または Tcl モードで、イネーブルまたはディスエーブルにできます。Switching Activity for Resets の設定には、次の 3 つのオプションがあります。

None
これがデフォルト モードです。ツールで値は設定されず、ベクターレス伝搬によるアクティビティをそのままにします。
Deassert
デザインのリセットがすべてディアサートされます。
Do Not Deassert
このモードでは、ディアサート オプションの変更が元の値に戻されます。
図 1. リセットのディアサート

set_switching_activity および reset_switching_activity コマンドに、次の Tcl オプションが追加されています。

set_switching_activity -deassert_resets

これは、Switching Activity for ResetsDeassert と同じです。

reset_switching_activity -no_deassert_resets

これは、Switching Activity for ResetsDo Not Deassert と同じです。Deassert オプションは次の例外条件では設定されません。

  • リセット ネットが極性の異なるピンに接続されている場合。たとえば、リセット ネットがアクティブ High のリセット ピンとアクティブ Low のリセット ピンの両方に接続されている場合、コマンドでこのネットに値は設定されません。
  • アクティブ High のリセット ピンに接続されているセットが、同時にアクティブ High のイネーブル ピンにも接続されている場合、このコマンドでは何も実行されません。
  • 異なるクロック ドメインをまたぐ際のメタスタビリティを回避するために、非同期クリアと同期ディアサートを実行する同期回路に接続されているネット。