消費電力レポート用の GTM 設定 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化 (UG907)

Document ID
UG907
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

GTM は、IP インテグレーター ブロック デザイン内で IP カタログの GTM IP ウィザードを使用して設定します。

図 1. 消費電力レポート用の GTM 設定

消費電力解析レポートに必要な主なパラメーターはすべて、UNISIM プロパティを使用して設定できます。UNISIM プロパティは、次のとおりです。

MODULATION_MODE
GTM 信号変調モード。NRZ および PAM4 信号伝送に使用されます。
DATARATE
指定した変調モードの GTM チャネル ライン。PAM4 では 19.6 Gb/s ~ 58 Gb/s、NRZ GTM では 9.8 Gb/s ~ 29 Gb/s です。
FEC_MODE
ハード化された RS-FEC の使用。このパラメーターを BYPASS に設定すると、GTM はハード化された FEC ブロックをバイパスします。FEC を使用するには、このプロパティを KP4 に設定します。
INTERFACE_WIDTH
GTM インターフェイス幅。このプロパティは今後追加されます。現時点では、インターフェイス幅は MODULATION_MODE から求められます。
INS_LOSS_NYQ
イコライゼーション モード。低消費電力モードでは 10 dB 以下、高パフォーマンス モードでは 10 dB より大きくする必要があります。
TX_AMPLITUDE_SWING
TX ドライバーの差動振幅。有効な値は、250、275、300、…、1000、および 1025 です。

GTM デバッグ モードは、CH*_RX_PAD_CFG1[10] 属性によって決定されます。CH*_RX_PAD_CFG1[10] は各チャネルの ACJTAG_EN ビットで、ACJTAG がアクティブかどうかを判断するために使用されます。

注記: FEC_MODE パラメーターを KP4 に設定すると、PAM4 信号伝送を使用したときに GTM でハード化された FEC ブロックをバイパスできません。PAM4 を使用する場合は、FEC_MODE パラメーターを KP4 に設定してください。

次の図に、GTM の消費電力レポートの例を示します。

図 2. GTM の消費電力レポート