消費電力最適化を実行する前に、オプションで消費電力最適化制約を設定し、消費電力最適化を実行する箇所を特定できます。set_power_opt コマンドを使用すると、消費電力最適化に含める/除外するセル タイプ、階層レベル、クロック ドメインなどを指定できます。
ヒント: この場合も、
power_opt_designpower_opt_design コマンドを使用して消費電力最適化を有効にする必要があります。set_power_opt コマンドは、最適化を実行する部分を指定するためにのみ使用します。
set_power_opt コマンドの構文は、次のとおりです。
set_power_opt [-include_cells <args>] [-exclude_cells <args>] [-clocks <args>] [-cell_types <args>] [-quiet] [-verbose]| オプション名 | オプション | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
-include_cells
|
〇 | すべて | クロック ゲーティングに含めるセルを指定します。 |
-exclude_cells
|
〇 | なし | クロック ゲーティングから除外するセルを指定します。 |
-clocks
|
〇 | すべてのクロック | 指定したクロックが供給されるセルにクロック ゲーティングを適用します。 |
-cell_types
|
〇 | すべて | 次のセル タイプのみのクロック ゲート: [all|bram|uram|reg|srl|none]
|
-quiet
|
〇 | N/A | コマンド エラーを表示しません。 |
-verbose
|
〇 | N/A | メッセージの非表示設定を解除し、すべてのメッセージを表示します。 |
例
次の例は、ブロック RAM および REG セルに対して消費電力最適化を設定し、その後 SRL を追加します。
set_power_opt -cell_types {bram reg}
set_power_opt -cell_types {srl}次の例は、ブロック RAM セルにのみ消費電力最適化を設定し、その後 cpuEngine ブロックを最適化から除外して、cpuEngine/cpu_dbg_dat_i ブロックを追加します。
set_power_opt -cell_types bram
set_power_opt -exclude_cells cpuEngine
set_power_opt -include_cells cpuEngine/cpu_dbg_dat_i